干乾びたリボンを幾度も踏みつけて 糸は解れて昇り蝕む
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残酷なネットニュースに傍線を引いてはじまる朝のまぶしさ
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ねこバス降りて今コンビニに照らされている おでん買って帰ろう
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桟橋で 踊れる円舞曲ワルツ 哄笑は 闇夜を抜けて 水面に溶けり
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記者会見 「スタップ細胞はあります!」あの時の眼はスイッチ入れた眼
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ハイヒールのことをとんがった靴と呼ぶ人 すこし すこしいとしい
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小百合さゆや 服も布団も鞄をも 夢も枕も 手放さぬかも
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だれしらぬ風のみなもと吹き来てし花葉ゆらせる百四十文字ももよそもじ
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昔日せきじつ癒えぬ傷跡イエヌ・キズアトありけれど 神の御夜のみ集う我が家の
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イヴの夜ぶり大根と芋焼酎うまいが一番メリークリスマス
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フェンス越しきみとてのひら合わせてたあの日は雪の似合う日だった
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祈りなく 祝いし 降誕祭クリスマスにあれど 麵麭ぱん葡萄酒わいんは 食卓に在り
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そのまちがいごと市外へ連れていく後列広々ベンチシート
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震えてる君を見ている僕はただ 五感をころし恋を感じる
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黄昏を抱きしめたなら三秒で緑に光るホタルに変わる
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疲れたら 心とカラダ 休めてね ホッとすること 大切なこと
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自覚なく過ぎゆく月の気の急きに実感できぬ冬の訪れ
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セピア色 あの日の恋は 色褪せて 今では僕の 心に眠る
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判別のつかない四季の折々が日本たらしめなくなると吐く
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君は君 誰にも変わる ことできぬ 自分の色を 磨いてみよう
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演技性人格障害スイッチをグッと入れたり入れなかったり
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二十日後に冷えたグラスをふるわせて僻地を潤す宝石の雨はひふへほ
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氷点ににじりよせてはまた戻り研ぎ冴えてゆく冬の切羽に
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キリストの生まれ給いしこの佳き日はるか昔に思いをはせる
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思い出にするにはいまだ早すぎて鍋の大根透き通らない
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正しさにころされずいて 誰よりも優しく強い王様になれ
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ハッピーなホリデーという誕生日 多彩な宗教多彩な出自
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おそろしくさても愛しい共同体 ステンドグラスに差し込む朝陽
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にゃんころのモフ毛恋しい湯たんぽに毛布からめてにゃんころにゃんころ
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コンソメのポテチ食べたくなる夜中水を飲んでも腹の虫鳴く
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