祖父の家 床からのぼる古いパワーによって昼寝が深くなる
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生きることほぼイコールで食べること 栄養といふ呪文唱えて
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宴会で 先輩語る 占いの 意味不明さに 皆当惑す
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我が妻よ いざと言う時 支えしか 辛口消えて 玉と見ゆるか
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我が妻へ 気力衰え 口滑る 原点見つめ 使命の道を
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ケアマネの 明るく捌く 手際良さ 希望の光 見えた思いが
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我が友よ 妻と別れて パニックへ 認知が進み 憔悴極む
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返信を待ちてをりしはもうきのふまでのことにてあさがほの咲く
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あんなのがのさばつてんぢやだめだよと午后二時半に啜る拉麺
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かみさまの声が遠くにあるように 虫の音聴いて夏を越えます
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若き頃洋画は字幕1択で 今は吹き替えやっぱり歳だな
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風強し雲の流れも凄まじい 今日1日よ早く過ぎ去れ
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昼食べてすぐに「夜は?」と聞いてくる よくある話し子供あるある
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きみ不幸してる気もする 優しいきみに足を向けては寝られない
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一緒に寝た仲なのにきみは言う 居眠り共に夢見たアオハル
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青空と棚引く雲に目を細め裸で過ごす日帰りのお湯
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メリハリを効かせて使う低予算夜に備えて昼はあるもの
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我が友の 元気な顔見て 安心す ケアマネ達の 有り難さかな
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ホッとしてしまむらぐらい行きたいな だけど暑いよ 着くまでに溶けちゃう
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洗濯を2回済ませて小休止 ネットスーパーの補佐も完了
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言の葉に棘を見つけるその身己みきに棘は無いかとおのが身に問う
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頬に涼し露天の風に行方問う大谷翔平特大飛球
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2年ぶり2日ふつか酔いだよ徒歩2分外呑み愉しシルバー2人ふうふ
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屈葬のポーズで眠る君の傍 閉じ込められた夏の密室
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夏はもう  半分以上過ぎてるよ  陽の色と傾きが 教えてくれて
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何もなく  過ぎていく休日で  昼食すませ ウトウト過ごす午後
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山の日も お盆もみな 出かけ行く 余計なものは 大台風か
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休日の  前の日夜ふかし  日が変わり  今日と明日との境に 落ちる
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タヌ猫がしあわせそうだ良かったね 母は戻ったよ一緒に寝られる
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母が居り実家いえの空気が華やいで ぜんぜん派手な人ではないけど
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