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僕たちはもう二度とあの路地裏の店のマフィンを分け合わないね
7
泥棒や Adoやインコじゃなくたって 檻にいれられるみたいですね
5
幸せの定義はなんだ問い掛けて多分答えは生涯出なくて
8
見出し語の「好き」にだけマルをつけた辞書 ひらけとも気づくなとも思いつつわたす
5
昔ここ何だったっけ建物が解体された跡地の前で
28
想像の十倍怖かった先生の死に顔は想像の十倍優しい
5
闊歩した昭和平成賑やかな街はベッドタウンの令和
17
「行い」を「行為」と書いてなんとなく悪いことした気になってみる
9
秒針は心臓よりもゆっくりと時を刻んだきみの前では
9
みちょぱとかやす子が同い年らしい何やってんだおれは一体
5
はじめて不老だけじゃなくて不死の薬もほしいと思った 春の夜
5
木苺みたいな未熟ないのち風船みたいに膨らんだ 春の訪れも知らぬのにまだ
3
冬の間にどれだけ踏もがクロッカスちゃんと芽を出す花咲かす
13
信号のボタンを魔法と信じてたあの日のおれまで否定するなよ
3
本当に美しい日はおそらくは忘れてしまう程穏やかで
45
吐きそうで
生
(
せい
)
を感じる今日もまた身体となかよく生きていくんだ
5
いたずらな時間を貯金できたならまだ二ヶ月しか生きていません
4
紋白も揚羽も飛べば美しくどんな花など取り合わせれば
6
曇天にかすみし花の色寒く弥生の月の
朔
(
ついたち
)
の月
15
海辺にて遠くを見据え船を見る父とは違う道を進みて
7
ああ春かもう春かなど繰り言を言わないでよと君に叱られ
2
公園の水道からの跳ね上がる水しぶきで濡れ急ぎハンカチ
2
両手でも足りないほどの「さよなら」を数えて僕は春を迎える
10
若さとは愚かさなどと言うけども弾ける思いはあの頃にだけ
3
球根は起きたいだろう尺余の雪積む庭にまた雪が降る
18
結露する立てかけられた水面に いのちの光とおりぬける海
4
ああ君の爽やかさに影潜む
理由
(
ワケ
)
美しさの奥言えぬ悲しさ
3
ねこ母に永久保証は無いけれど
夫
(
キミ
)
は大切にしてくれるかな
14
みつ豆をそろそろ食べたい時節には一緒に食べたい友も欲しくて
7
松山のホトトギスなど気にしつつ短歌を作る吟行の道
3
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