Utakata
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二の腕に大きなアザを作った日 優しくされる夢見て泣いた
4
水溜まりできても歩き出すときは跳ねる水さえ気にせず進む
3
エラ呼吸だったりしてと頬に手を当てて気付いた小さなニキビ
6
風さえも私の敵でいたいのか帰りくらいは背中押してよ
12
爆ぜた春石の下に住む虫の数それ以上に死す思い出の数
5
図書館へ予約の本を取りにいく からだがちょっと上下にゆれる
3
短歌とは孤独の一部をあてがって言霊にする営みである
7
小さなる箱を手にしたラスコーリニコフをあおる顔なき声よ
6
唇が ひび割れ渇き 痛くなる リップを塗って 保湿しなくては
3
あどけない寝顔を直ぐに起こしたい 聖夜零時にプレゼント置く
18
昨晩の余ったチキンを頬張れば私のイブはまだ終わらない
6
風呂上りポカポカしてる湯上りに 身にしみいる寒さ冬至かな
6
男2人女1人の三兄弟なのに髪の長さ全員おなじ(ボブ)
8
いくつもの出会いと別れと再会を
utakata
(
ここ
)
でも味わい今年が終わる
18
いつもよりゆっくり歩いてくれてるの他の人ともこうして歩くの
4
クリスマス チキン煌めく イブまでは 一夜明ければ 在庫セールだ
9
子供きらい 待合室の金切り声への苛立ち 一生授からなくていいなにも奪われたくない
4
売れ残りケーキを
年齢
(
とし
)
になぞらえた二十五歳か昔は早婚
10
錆びついた故郷の外を知ってなお時折よぎる寂しさがある
12
クリスマスソングもリースも今日いっぱい 明日からお正月一色となる>商店街もスーパーも
14
行きしなに 野良ニャン見かけて 帰り道 また居ないかなと ゆっくり歩く
15
こちら側のどこからでも切れねーし事も有ろうに眼に服に跳ね
4
目に映る 赤や緑は灰色で 乗り込む電車は 通勤快速
4
クリスマスイルミ瞬く街角の年越しするや
銀杏
(
いちょう
)
の黄色
14
甥っ子が膝に抱えた虫かごは車内に芽吹く夏休みの種
5
初対面意気投合し話すうち自己紹介が自慢話に
14
ふくらんだ赤い靴下 ひざ抱え見つめています光の中で
16
OSを友分途(UBUNTU)に変へし三台の医師脳ともども喜寿を迎へむ
7
なんとなく メリクリ
伝
(
い
)
って寝た夢は 全指詰められ斬首の聖夜
9
大盛況のオープン初日夢に見て銀行辞めて脱サラ寒い
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