リュックの中から混沌がこぼれ落ちてなんかまばゆい夏の、真夏の・
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とりとめのないことばかりしゃべる午後 スペースデブリしずかに燃える・
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おもしろいことが言えなくなりました!幸せだよね、君はどうやら
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冷めていく君に気づいて蓋をする熱い気持ちと過去のすべてよ
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止めようと思い止められるものじゃない ロックンロールは響き続ける
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真実が 虹の彼方に 消えてゆく 娯楽世界が 心を覆う
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哲学も 純文学も 廃れれば 美味しいものを 貪るばかり
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車内誌に 彩る若い 世代では 贅沢願い 娯楽人生
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悦楽が 人生のため 人のため そんな気楽な 志向になれず
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永遠を 忘れる人は 気楽なり その場限りの ごまかし貴族
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堕落する 自分がひどく 恐ろしや 普通のことも えらい罪悪
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結局は 神と自分で 決められる 将来のこと 永遠のこと
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田舎では 市長の声が 聴こえるぞ 田畑に響く 警戒依頼
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暑いぞよ 熱中症が 恐いのか コロナウイルス 少し忘れる
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真夏とは カーテン閉めて 暗がりで 真昼を過ごす 貧しさなのだ
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いにしえの大衆演劇現代いまもなお 舞台も街も照らす余所者よそもの
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透かし空 思わぬ所で 見つけ出す なあんだこんな とこに居たんだ
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漠然と  不安と期待が  覚醒を  促したので 起きる朝四時
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人生の 螺旋らせん階段 上下揺れ 頂上届かず 静かにくだる  
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眠れえぬ夜ごとに重くなる身体 もういくつ寝ると終わる人生
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感情は言葉にして吐き出さないと 勝手に出口を見つけてしまう
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擬宝珠ぎぼふしの 葉はあをあをし みづ色の 玉敷き散らし 七月は嘘
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ソクラテス 以前も以後も無かりせば 自問の檻に 煩悶す 我
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ふと思いだしては “I”アイのかたちだと みずから名づけた 古傷を読み
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亡き友と揃い選んだワンピース時の流れで似合わぬ痛み
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手を振りて去り行く君は流れ星今度会える日天も知らない
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ソロキャンプ焚火アヒージョ染みわたる至福片すも心リセット
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君となら狂ってもいいよと笑って、シャルweダンス?
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檻の中にいるのではなく檻である私なのだが、それでも出たい。
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風になってどっか行って、あとできればでいいから君の頬をかすめて、この短歌
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