追いつけはしないね。あなたの足跡が翼みたいに発光してる
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深海のあおを映した植木鉢 薔薇か葵か どの花似合う?
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砂の中から見つけた 下駄箱に溜めてたキラキラを空に投げる日
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百年もたたぬうちから先人の軍靴の音を遠くに聞いた
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恥ずかしくて誰にも言えぬ推しのこと。何故だか秘める恋に思えて
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ステッカーをスマホケースに入れる時、推しとお揃い。恋人気分。
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雨ひとつぶかからぬひとと傘もなくうたれる人と 明日はわたしも
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ぶらぶらといつかは空も飛べるだろう信じて漕いでぶらんこ高く
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鍋底の焦げた野菜を削ぎ落とす 友が帰ったアパート一人
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食べる寝る・トイレつめとぎ・キャットタワー ねこのゆめみる りそうのくらし(ふれあいもね)
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はるの雨 をやみし里の晴色せいしよくに つかのま虹始見にじのはじめてあらはる
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幾年も政権奪えぬ者どもに 期待し続け我慢の限界
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推敲を重ね重ねし歌なるも家人は読みてすぐ駄目を出し
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バイデンも 人民解放軍も プーチンも 誰でも良いから 与党を倒して
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杜甫杜撰 国破れても 希望あり 日本から岸田が 居なくなるなら
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終わらない ものなど無いと 思ってた クリプトナイト リスカしないと
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風さそふ 花は吹雪ふふきて次次つぎつぎに 道をおほひて包みかくさむ
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五月一日メーデーに 貴方があの子と 結ばれた 私の世界が デクレアしたい 崩壊した日エマージェンシー
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取り乱す アホが増える程 甘くなる アポカリプスに 吸う赤マルは
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マヤ暦の 終わりの日には コンドルが 宇宙へ運ぶ ノアの生贄
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夕空に 重低音アポカリプスが 響いてる 核の爆ぜる音 世界の終焉
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終末の 予定は必ず 空けている あなたが部屋に 戻ると信じて
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給食を くれた貴方に 恋をした ノストラダムスの 嘘がばれた年
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女には 賞味期限が あるんだよ だから恋にも 終わりがあるの
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予定あり 家族それぞれ お出かけし 一人留守番 自由満喫
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花雨くわうみれば 春の心のさみだりて 咲きををりてしをりくらぶる
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青空と夏に焦がるる葉桜の 手に手を取りて翔ける季節を
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夏が好ききみに聞かれてふと思う まさかお誘いそれとも妄想
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就活で 内定取った 傾聴力 仇となってる 営業現場
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「仕事する!」 意気込み入った 喫茶店 短歌だけ詠み 早4時間半
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