風呂釜の管にレンジの内壁に大掃除する合間に除雪
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白々と染み入るようなカーテンを開けるたびほら、指先に冬
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幾千の瞳が微笑みあっている今宵は一緒に光の中へ
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可愛いも魅力的だねも全てが嘘に聞こえる クリスマスの夜
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早起きしイオンで買ったチキン食べ仕事始めるクリスマスイブ
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クリスマス朝からずっと仕事漬け見積依頼がプレゼントか
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永遠の歌姫「ひばり」僕の詞を歌ってくれていたらとあの日
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そうだよね貴方きみが生きてる幸せと 同じ世界にいるということ/信号待ちさんを想い
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木根さんの 『ひかり桜』の コーラスに 十年前の 息子の姿
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かみさまは天邪鬼だしクリスマスには雪が降らずに血が落ちる
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罪な目つきで心揺さぶる歌声の君とカラオケ初二人きり
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「もう二度と揃わないよねこの仲間」みんなであえて言わぬ夜です
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夜更けにもなっていないのに積もる雪悩める夜を隠してくれた
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習わしは習わしだとて仏教徒ケーキとチキン疑いもせず
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少しだけゆっくり刻む玉葱も今夜のシチューは特別だから
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薄々気づいてたきみが親鳥じゃないことは みにくいあひるのこ口を開けて餌を待っている
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お金ちょうだいじゃない、しんでしまえ君もわたしも
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私ちゃんとしたいのに「お金ちょうだい」ってへらへらしてる君を憎めない
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残高を指でなぞって考える いくらあったら逝けるのだろう
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ただキミにありがとうって伝えるだけのタクラミをポストに落とす
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待ち合わせ一時間前にやってきた ふたつ歳下のサンタクロース
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逢えなくて声も聞けない現在いまだけどキミが生きてるそれが幸せ/Christmas Eve
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満腹でいられる幸せ噛み締めて 天蓋越しのアルデバラン
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近況を記す添え書き読みたさに 決心つかぬ賀状終い
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聖夜に心奪われし「親鸞」(五木寛之著)を天台宗の我読みふける/Xmas③
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ジングルベルは聞こえない 幸せな他人ひとの笑顔も目に映らない/Xmas②
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鳥辺野とりべのに遠くあてなる声を聴く(それでも人は生きていくの)と
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これまではベリークルシミマスだった けれど今年は様子が違う/Xmas①
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ゼイゼイと登った果ての山頂で雲の広さを初めて知った
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花束を抱え直して香り立ち最後の世辞を口からこぼ
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