ゆっくりとボタンを外す手のように朝は始まる涙の夜とて
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雨だから本が読みたいそんな日に 目をやればあまがえるがそこに
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新緑と 爽やかな風 快晴の 青空見上げ 深呼吸する
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寿命ですおはようも無くテレビ逝くエア炊ビデオ追うかのように
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奥入瀬の流れのごとき歌難し 岩穿ちつつ 苔結びつつ
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シャーというハズレ予報に急かされて窓閉めながらポンチョが浮かぶ
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外は雨暇持て余しテレビ見る再放送のドラマばかりを
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畑仕事梅干しづくり味噌づくり君逝きてよりせぬこと増えて
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一周し男鹿の景色をパノラマに展望台が自動で回り
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涙のかずだけ強くなれるのなら 私は最強うつうつのみで
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歌日記同じ歌題をまた詠みて 物の見方の変わるに気づき
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あめふりの かさをクルクル ちちとこの みずのたたかい とうえんたのし
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「意味がない」と海へあいつが投げ捨てた言葉を食べたイルカが空へ
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蟷螂の臂を車轍に当てむとす仲夏の卵鞘ただうつろなり
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よさこいも楡陵祭も過ぎて初夏 飛んで目に入るポプラの綿毛
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草花には恵みの雨か 降り注ぐ だけどもちょいと激しくないか
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張りつめた言葉のうらの優しさに気づけないまま時は流れた
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8888のアルファード求めむと思へども我に真子なし親同胞(はらから)なし
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突然に続く真夏日耐え難く 蝉の声すら聞こえる気して
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梅雨入りを待たず降り出すなみだ雨 きっと誰かの涙のかわり。
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お互いにお前が悪いと指を指すそれで消えるかわれの罪悪
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紫陽花の盛(さか)りの入梅(ついり) 惜しむかの如く ポツリと咲き遅るる薔薇
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灰色の 雨また雨の 降り下(お)りて 黄金の麦も また雨の中
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アオダモに掛けた巣箱に耳すませ漏れ来る音に生命知るらむ
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美味いもの 家族にもやりたい理(ことはり)よ さくらんぼゼリーをあちこち渡す
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ニャンニャンニャン ゆめだよ おかあちゃん どうちたの ちま猫ちゃんが ここにいるよと
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夢のなか 長女猫(あのこ)をもいちど 亡くしなおし 悲嘆にくれて 起きたらば ねこ
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すりガラス仕様のビニール傘越しは梅雨入りしたての空も明るい
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真南に 夏を据えれば画角ずれ 影なき舗道 空ばかり青
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不機嫌な顔してキャベツの葉を捨てる 私もじきに捨てられるだろう
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