コトコトと手羽元煮込む夕暮れよ 暑い日の煮物 ビールがいいね
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もふもふのお尻を頬に感じつつエアコン効いた部屋でお昼寝
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なんの音?花火の音ねこれを機に今日から夏と制定をする
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買い物にロックTシャツ着てくのがそんなに悪い事なんだろうか
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エアコンを弱めにつけて寝ころんで時代小説読んでる幸せ
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晴れなのに頬が雫で濡れている天気予報は当てにならない
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梅雨入りを待てず真夏の装いを ヒトでは生きていけない温度
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おやじの会 若いパパたち汗流す プールも完成 園庭は夏
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しなやかに伸び放題の草むらに鎌を入れれば十薬ジュウヤク匂う
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段差にてまろぶ老婆は母に似て 支え嬉しき恩送りの縁
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幼子の吸収速度に舌を巻く 「致します」など言われた日には
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この夏も庭にじょうろと水鉄砲 小さなプール我が子らの海
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土曜日のパン屋お昼テイクアウトのぷち幸せ サンドにベーグル ミニクロワッサン
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人は何故 意地悪するのか 我が儘に 人を貶め 優越に浸る
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靑嵐あをあらし 日影のさして靑葉あをば けざやかなりて愈愈いよいよいろ濃し
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くはしかる その御姿みすがたそぞろ寒し 百濟觀音くだらくわんおんいま
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山登りアウトドア 機能、ファッション両立で きめに決めても行くのは低山
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なつ椿 己が露命ろめいを知りながら あしたには咲きゆふべには散る
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建物と空の高さは比例して田舎帰れば頭に日焼け
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曇り空海との境足で消し世界に私だけと寝転ぶ
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あなただけ光速船に詰め込んで十年経てば同い年
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十年差十年しても十年差十光年の彼方の背中
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初体験ずいぶん前に流行ったがアサイーボウルこれ大好きだ!
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四年ぶり まだ恋人はいませんか今日で十八チャンスください
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現在の大好物に飽きぬまま これを最後の晩餐としたい
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昨日までカラッとしていた空気どこ?梅雨の入り口もうすぐそこに
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右肩に聞こえる寝息 左手は誤字がなおらぬ短歌を紡ぐ
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言うことが辛辣なればとうがらし我の理解者娘が名付け
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捌かれて子宮の轢かるうすむらさきの牝馬の亡骸へと車輪
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青年はたは未亡人喪家ゆあらはれて娼館へ入るまでのいきさつ
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