白鳥は脚を砕けり 曇天と雨の紋立つ池の隙間に
3
人混みに線形回帰できなくて この点Pを誰か見つけて
6
「わたくしごとですが」と神が手を広げ夜空に触れたとたんオーロラが
7
チラシには載ってなかった備蓄米歩きじゃ持って帰れなかった
7
あっそうかこれが噂のイヤイヤ期理由わかってなんかスッキリ
8
ずいとこちらを見下ろして何ごとを透かそうとする鉄塔なのか
6
坂の先まだ見ぬ巨山(やま)の幻影(ゆめ)を見る ネット証券総合口座
4
常温のペプシしか出ないドリンクバー 全国のサイゼに置いてみます
3
恋文であなたの心を変えられる文才あればと太宰を読めば
5
ハムスターに陰毛噛まれた事がある 95歳のエレベーターガール
3
樹々青し そよふく風に 湯の匂ひ 胸のさざなみ 君が足音
9
タイムカード切りて書面をコーライル 明日(あす)の私よ宜しく頼む
4
アンシャーリーテレビアニメをみるたびにハネムーンから三十五年
7
梅雨晴れや 青さ弥(いや)増す早苗田に立つ白鷺の姿凛々しき
21
汗かいてコンビニ行ってお茶買って帰りの坂道ゆっくり登る
9
久しぶり自分の顔をアテに呑む ビジネスホテルのデスクの鏡
31
旅に出て広い世界を歩きたいのに人間と文明が邪魔
7
紫外線 あびた両腕 ぶつぶつと 梅雨の晴れ間に 憂い浮かびて
13
閏年の2月29日生まれって、1461分の1なんだって。
4
ごめんなと囁(ささや)く声が消えていく 夕暮れの空に響く雑踏
8
ちま猫ちゃん ナデナデなんて だいすきで おひざのうえで しあわせたいむ
13
希望を大きく膨らませ 成長への道を 踏み出そう
2
顔洗うときにギックリいったらし 旦那がイテイテイテイテ呻く
14
先祖代々から 受け継がれてきた この命 大切に、大切にしよう
3
夕暮れの影の尾を引く百日紅 紅い蕾に感じる夏の香(か)
14
心と心 重ね合い 楽しい時間を 心ゆくまで 楽しもう
3
今日もまた帰りの電車でカーセンサー つまらぬ目標つまらぬ人生
4
冬の日も 雨降る夏も お別れも 過ぎてしまえば 戻らないから
8
ずっと一緒と 笑った君の前髪が 知らぬ間に短くなっていて 嘘ばっかりと つぶやいた冬
6
愛してる つぶやいてみても 叫んでも 抱きしめるほうが あったかかったよ
9