クイズやも判じ物やもしらぬ歌 名人のひと歌ひをるらむ(「短歌研究」ってそんな感じ)
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如月の 記念日だったあの日さえ 2度と逢わない 裏切りのつき
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しずやかな最期の日々をあきらめという杖つきてやりすごす現在いま
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何度でも上書きできる傷跡のためのスクリーン(ねえ、たすけて)
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初遭遇は学校の帰り道 遠く舗道が揺らめき踊る
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冷え切った洗濯物を取り込めば宵の明星白くて青い
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鬼来るよ そのひとことで従順に これでいいのか私の育児
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ほろ苦い はっさくマーマレードたっぷりのトースト食みて春はここから
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青い空都心の街路樹枯れ葉舞い 清掃作業の溜め息聞こゆ
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「気の毒な」言われて戸惑う旅人よ 富山じゃそれは「ありがとう」の意
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ロマンス詐欺三百九十七億円!恋愛の量可視化されたり
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ミルクティー ブームなんです 紅茶葉を 大事に蒸らし 甘やかす午後
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うつくしさ力強さと愛と祈り みんなちがってみんながきみだ
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春風しゅんぷう遠退とおのく冬の 長籠り 人の心の春をも持ち去り
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芝居見てビールを飲んで土曜日に銀座を歩くよき日もあるさ
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廃校になった母校のはなしから子どもの頃の公園のことに
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寒い朝ランドマークも凍えてるもう年なんだ冬はいらないよ
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「ありがとう」そのひと言の破壊力 「優しさ」引き連れ返ってくるね
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思い出の中にはいつも君がいてわたしと同じ景色を見てる
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コンビニの明かりに浮かぶ人影は皆それぞれの物語抱え
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焼き芋のおじさんが訊く「何の列?」 僕は返した「入試の列だよ」
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しんどいが キャベツ無駄にせぬ一心で 気力をふるい かんたんポトフ
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くつろぐと 身体の中に 飴ひとつ  膨らむ体温 流れる溜息
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わが胸にそびゆる矛と盾がありあい打ちながらたえぬ旋回
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遠景が白く霞んで溶けてゆくまた降り出した濃く密に雪
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五十年前の「新日本紀行」観た そこに映っている大人たちはもう、いない
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うたたねのスクールバスから目を開けて前髪貫く陽の眩しさ
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ラジオからペーパーノイズが這い出して鼓膜を撫でる優しく撫でる
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たけのこときのこは 抹茶が出てるらし これは全国 ならば買おうぞ
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近道がずっとできずに遠回り小さな不幸を避けてく日々 
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