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妻子留守刺身日本酒 つかの間の一人宴だ急げや急げ
2
白衣着てマスク帽子のウェイター モツ定すぐ出る工場方式
0
前奏がポップで軽く嵐かと 校歌斉唱空に煌めく
1
智慧語る 君の言葉が まことなら 正義感など 我道になし
3
指置くと グノシエンヌの 淀みから 生への怠惰が とどめられない
0
まだ眠い朝焼けの部屋君からのメール開けるとあ、月の匂い
15
尻の中 一面に見えるひらかたパーク 枚方凄すぎ! まあ知らんけど
0
口づけはあなたのかさぶた塞ぐまで遠雷のような恋をしていた
2
陽炎を越えると秘密の入口が……あるはずもなく道は続いた
0
白か黒か選べぬのなら 桃色の道を歩こう 君と一緒に
0
ちいさな手 君が遺した朝顔は 夜を知らない星になるから
1
休日だぁ ドライブに行く 気力さえ 残ってなかった コロナ禍の盆
0
ときめきはまやかしですか平熱の恋でも信じてみていいですか
2
五十円玉が欲しいと 三十円手渡されるよな 理不尽な恋
1
三日坊主も万年ならば何かしら 何かにならぬかしら四十五
(
しじゅうご
)
0
透明なハートが赤く色づきて 今日を一日 愉快に過ごそう
1
昨夜の情事
(
こと
)
断ち切るように爪を切る パチンパチンと深爪をする
5
狡
(
ずる
)
い骨 珊瑚のように軽く白く 最期まであなたは美しかった
1
周りから祝福されるだけの彼
(
ひと
)
私だけの、を探してるのに
0
窓ガラスが割れて輝き出すようにあの子は泣いた なんかよかった・
1
その次の一手をいつも巡らせる オセロみたいな恋は終わりね
1
進もうか
踵
(
きびす
)
の先は
前後
(
まえうし
)
ろ 歳の数だけ たおやかであれ
9
プランター後片付けはいつも俺 胡瓜の棘が小指に刺さる
1
天気雨 拓郎の歌流れる日 言葉の雨も降り注ぐ晴れ
0
八月の風に吹かれてボブ・ディラン
八月の満月
(
スタージョンムーン
)
雲に隠れて
2
扇風機懐中電灯組み合わせ 明かりを消すと灯台と化す
0
カーテンにアンパンマンの絵を貼って 風に
靡
(
なび
)
いて飛んでるように
4
「愚行権」とはいうけれど完全な愚行は案外珍しい件
0
焦がるれば積乱雲はただならぬ熱量をもて天に昇りぬ
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津波から逃げてる人の動画見て「逃げて」と願う十一年後も
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