穏やかであればあるほどスイッチを端から順に切り上げるだけ
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上手くなる 気づかないフリ 繰り返し 爆発間時か 溢れるおもい
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好きな事作品見たり、作ること 嫌いなことは生きることです
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笑わせよう笑わせようとする夫キミよ 笑顔かわいいと思ってくれるのか
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陰のある ものに心が 惹かれるの ショパンの曲とか 君の過去とか
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雪が降りキリギリスの音楽隊が家に来た  私は入れた 
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生きるより終わりが人を動かすとドラマ見終えた湯船で思う
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人生はよわよわだっていいんだと 青空の下てくてく歩く
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無人島に一枚だけレコードを持っていけるなら矢野顕子かな
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オリオンの丁度真下の自販機の前であなたと手袋を脱ぐ
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門脇かどわきひいらぎの花ほころびて別れ近づく冬は来向かふ
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忘れてる 毎年同じ 反応す 去年もこんな さむかったっけ?
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寒空を歩く二人の帰り道 吐く白い息君の体温
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片付けを本気で成し遂げるのならば推しもろともに死んでしまうよ
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このときが止まってほしいと願うエゴ何も知らないあなたは笑う
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口内の 有象無象から 鮭の骨に 気が付く様に 君を見つける
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頑張れば身の丈以上の期待され ごめん限界 個体値低い
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秋暮るる野辺の草葉に置く霜の光も淡き有明の月
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箱を陣取り 壁を蹴飛ばし眠るねこ 頬を撫でると ふかふかぬくぬく
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いつだって終わりを見てる君がいて今の捨て方わたしは知らない
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幸せが四等分のドミノピザ ピザ四枚ならこうはいかない
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実際に好きな歌人が目の前に 頭真っ白言葉でないよ(文学フリマ)
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刈り取りの済みし田んぼにじっと立つ陶器にも見ゆ白鷺一羽
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が身をば 礫瓦たびしかはらと思ふなむ ひろき心のゆたかならねば
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我儘を言いたくなった「いつ死ぬかもうわからんな、は駄目」お父さん
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シルエット ロマンス聴くも 外の風 木枯らしは吹き 歌姫連れ往く
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寒さ来てダウンコートを新調すサイフの諭吉に睨みを返す
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二十五時 記憶に首を絞められて 君が遺したマルボロを吸う
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死にたいと轢かれた君が呼ばれてる電車の光御来迎
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会いたいと想い続けるのに疲れそういう恋は卒業したの
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