プランター後片付けはいつも俺 胡瓜の棘が小指に刺さる
1
天気雨 拓郎の歌流れる日 言葉の雨も降り注ぐ晴れ
0
八月の風に吹かれてボブ・ディラン 八月の満月スタージョンムーン雲に隠れて
2
扇風機懐中電灯組み合わせ 明かりを消すと灯台と化す
0
カーテンにアンパンマンの絵を貼って 風になびいて飛んでるように
4
「愚行権」とはいうけれど完全な愚行は案外珍しい件
0
焦がるれば積乱雲はただならぬ熱量をもて天に昇りぬ
0
津波から逃げてる人の動画見て「逃げて」と願う十一年後も
8
カーソルが早く早くと急かすけど三十一文字みそひともじに出来ぬ葛藤
2
人様に 役立つことが をりふしに 分からなくなる 療養期の床
0
涼風の 致りて天はや 秋なれば 空の名残ぞ うるはしくあり
2
マゼンタの花びらが風を撫でていて あのひとは今も元気だろうか
4
後飾り 母に供える白花は我が家の庭に咲いた白ゆり
4
もういちど 歌わせてくれ、あの夏の貴方を嘘にしないためにも
0
レオパード柄の羽織をなびかせて 少しは速くなったきがする
0
とてつもないことばかり考えながら素麺を食べ続けてる夏・
0
結局は ストレスだらけ 人生で 美味しい砂糖 頬張る始末
0
お金とは 縁がないのか お互いに 敬遠すれば 貧乏所帯
0
パソコンで 申請すれば 百億円 工場の仕事 二束三文
0
何一つ 叶わなかった 恋だけど つまらんことだ 男一匹
0
世界には 七つの海が あると言う 苦さと甘さ 喜怒哀楽と
0
何もしたくない 生きることの意味 星を見上げる 私はよだか
0
壺売って金と力で票集め 疑惑の構図ろくなもんじゃねぇ
0
西班牙スペインはあまりに遠し 家バルでフルーツなしのサングリアかな
3
早起きしつまと草刈り一日はこうしてゆっくり始まってゆく
3
断ち切れよ インタネットを くそくらえ ゲーム中毒 空想世界
0
人類は スマホを持って 闊歩する 糸でつながる 毛虫のように
0
スマホとか ソフトが未だ 大嫌い 訳の分からぬ 気味悪き物
0
進歩とか 成長だとか するよりも 確かめただけ 己の姿
0
またいつか 来た道にまた 逆戻り いつまでたっても 堂々巡り
0