容赦ない六甲颪に友と耐え無口なチゲ鍋 心に灯る
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言の葉で叩き品性の有無などを気付いた時は恥だけ残る
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凍てついた空気に耐えて駅向かうこのために生きこのために死ぬ
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ねこさんや。 この寒空に 泣いてます。 繁華街でさ ダサい負け犬
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お前ゴミ えらそう泣くな 棄てられて 元々そこが 俺の居場所な。
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収録分松本人志を見る世間汚れの闇で白は異物化
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地元じもとから 離れえる 地元愛じもとあい 何かにつけて 地元じもとびいきに
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すみません誤解でしたと頭下げ「お前のせいだ」を飲み込む13:00
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自担くん、アイドルずっと辞めないで わたしの死後はお好きにどうぞ
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待ち時間 ついつい散歩 知らぬ地を どこまで行くか 迷ってしまう
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こんな日は二十三度のエアコンとハグして眠るに限るんだから
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あたたかいうどんに卵を乗せましておしょうゆ天かす青ねぎと胡麻
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寡黙だしたまに構ってくれるから同棲するなら幽霊がいい
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歌っても 笑ってもさ、 君はもう 俺見えてない そうか昔か。
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手を触れた温もりだけでは飽き足らぬ 恋燃えさかれ道成寺
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あの事件 実は犯人わたしなの わざとタバコを消さずにいたわ
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胸の中きらめいている 終わらない 君と信じた永遠の現在いま
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564たい 殺してくれよ もう君の シアワセよりも いきるのやっと
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流れ着く空き缶を拾い売り歩く残ったものはポンと蹴り出す
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連赤(連合赤軍)と 三菱爆破で 政治的 立場をすてた われらのせだい /「熾天使の夏 」
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雪の嵩判らぬほどに吹く風に気ままに置かるる雪山いくつ
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ナデナデ待ち ちいさなお顔がかわいいな つぶらな瞳のねこのおねだり
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「重いって。」思いは重い老い猫よわが膝飽きて去るを見つめぬ
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キュブラー・ロス著『ON DEATH AND DYING』は終末ケアのバイブルなりや
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今わたし人生休憩中なのでノックをしても出てきませんから
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ふと見れば 虹雲まとう 満月が 未来とともに 照らす足元 
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青白い息を掬っていつまでも日が昇らない夜を遊ぼう
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曖昧なキミの答えにムカついて 子猫のように飛びつく私
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一昨日のひどい天気が嘘のように 赤みがかった世界が広がる
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コーヒーを 飲みたくないけど飲んでみる 飲みたくない君にも飲ませてみる
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