疲れ果て褪せた頭で見る景色家事とか趣味とか夕焼け空とか
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しにたくて逃げた夜中の僕の手で美味いビールがしゅわしゅわと鳴く
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都会では 利回りのため 三陸では 暮らしのために 溶かすセメント
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ご褒美のプリンの期限切れていた彼との日々も覚悟必要
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血統に価値は見出せなかったし見出したいとも思わない。まる。
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こころには名残さへなき浦上天主堂に且つて割鐘落ちぬ 時は過ぎ遣れども
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事実のみを遺せ賛美翼賛のはたて 正当防衛は軍靴を揃へて
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みさげ果て思うは自己愛と我執に塗れたるわれ、われらが闇 
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真偽こそ問はずも汝等生活報告へと告ぐ諸氏は国家総動員法迄つづく生茹の鶏卵、糵
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国家乃至約半径三メートルほどの幸福のため今見捨てられたる定型外郵便、または貨車
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ポケットにいちご一粒隠しては 迷う気持ちと単純なボク
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月は観る。 吾妹思ひつ 一人行く そびら見つめし 嫦娥の如く
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冷房がなくてもいいのこの部屋は あなたとふたりぬるい関係
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君という世界はとても残酷でとても素敵な泡沫だった
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たそかれの 入道雲と影ふたつ 分けたアイスはユウガオに似てる
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絶対的な無意味さに対立する複製子とエクリチュール
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寝不足で惚けた頭で考えるな、在庫感じろ!燃えよ品出し
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笑ひつつ死を語る大人の陰に青年来たりて夜を目覚ます
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死も生も全て夜に置いてこい 真昼の刃に焼かれて消えむ
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紫煙の横を過ぎる幼子 少女は既に遠くなりにき
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拭えない今日のさみしさ 老けたなと鏡の前ではにかんでみる
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みんなへと私が優しくしていても みんなは私に優しくはない
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来月にオープンかつや テンションが上がる揚げ物てんやも来てや
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朝焼けやカラスが一羽ニトリ前 孤高の強さ黒は染まらず
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バチバチの相撲漫画に惚れ込んで全巻読破日付押し出し
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細菌を殺す薬を入れてみる金魚の治療は鮮やかなブルー
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けふもまた 薄暮の名残を抱き寄せる En la orilla del mundoこんな世界の端つこ にて
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真夜中に 冷蔵庫開け ビール出し 何もなくても キャラメルコーン
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うきうきと 買って帰って 切り分ける 冷蔵庫に入るか スイカ一玉
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会議など 時間の無駄と 感じつつ 一時間かけ 愚痴と報告会
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