なにもかも 上手い方へと 向かうから じっと我慢し 愛を貫け
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何気ない プローズだと わからない 今はいいのだ これでいいのだ
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ゴーヤとか キュウリやカボチャ メロンとか 黄色い花を 行き交う蜂よ
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メロンとは 誰もが好きな 果物で 作りたいけど 難しいとか
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なにもかも 偶然だとは 思わない 公開しない 脚本どおり
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奇跡とは 神様だけが 知っている 筋書きどおり 人生ドラマ
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三か月 残暑が続く 予報には 少し笑った 遅咲きメロン
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わかりみが深い掲示に立ちどまり マタイ六章第三十四節
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シワシワのビニールプール 今度こそ早めに出すと誓いて仕舞う
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インフレの一翼担う粛々と 半年前ほど心痛まず
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何よりも彼女の存在が遠すぎて パリもエジプトも射程圏内
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「この世って」、知った口きく哲学徒 泣いた理由も分からぬくせに
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必要がないものみんな無くなって 僕だけがダンスを踊って舞う灰
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シャツの背に滑らせていくアイロンの後に広がっている湖
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直太朗聴きたくなるのこんな日は 妻と唯一話合う歌
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仄暗い静かな夜に俺一人誰かを想う余白だけ残り
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我々の代わりに生存してくれる便利なロボットはまだいない
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祈りなど 理解わかりもせねど 聖母子の つめたい御手に ぬかを衝きたし
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君よりも素敵な人はいるけれど、君といた僕はもう見つからない
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神はいる 君が毎日側に来て笑ってくれることが証拠だ
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くずかごの底でまぶたを閉じる いまなら君のことわかる気がする
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並び立つ カーブミラーの 右に死を 左に猫の 影をもとめて
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なにひとつ思い出もなきこの夏の 五山の炎あかあかと消ゆ
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夜風吹き 涼虫鳴きし叢の 八月終い 肌身に感ず
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八帖の真ん中に置いたビーカーにガラス棒で流し込む梅酒
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夏は過ぐ交わした約束果たせずにタイトル「Re.Re.Re.」のままでさよなら
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家を出た君と結ばれたかったと空いた茶碗に打ち明けたのだ
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硝煙を掴もうとする幼子おさなごを抑え火をつけ花火忙し
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感染は明日の我が身と知りながらゴルフ温泉首相叱られ
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好きなキャラ力士に仕立て 夏休み千秋楽のとんとん相撲
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