「変わってる」「個性的だ」と褒め言葉 理解されない私の心
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旅館でもホテルでもない 一番はいつも優しいあなたの隣
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助手席がとぷとぷと鳴る音を聞き冬が始まる灯油を連れて
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膝を突き天を仰いだ背後から黄金こがねが散って影をあば
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執念がネットを揺らし打ち消した幾年月も拭えぬ悲劇
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もう君と逢瀬がないという予想死んだと胸に言い聞かせたる
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ステージライト、マスクに反射して。一糸乱れぬサイリウムだった。
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浴槽に張り付いた毛を見て思う 育つは延々死ぬは一瞬
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子を産んだ友と久しく再会す 懐かしいだが知らない顔で
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ここにはない何かを妄想するためにここになくてはならない体
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バラバラとコンプレックス崩れ落つ 「俺は好きや」と聞いたそばから
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人は皆自分の道を歩むとか ねえそこの君、寄り道してく?
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恋しとて急に電話はかけるまじ汝には汝の今宵あるらむ
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願わくば生きて私のそばにいて これが愛だと定まりました
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雨音は ショパンの調べか ガゼボかな 降りしく雨は 雪とならなむ
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追いかける君の視線のその先に いるのが私だったら良いのに
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呟いた 週末だけのネイル見て 「ダイバーシティってなんだったっけ?」
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思う心 今は曇って いるけれど 繋がると知り 僕は安らぐ
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耐えきれず 思わず開けた 発泡酒 休肝日とは 名ばかりと知る
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思う心 今は曇って いるならば 明日の空は 晴れるしかない
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頭から布団被りて夢は見ず 我恐るるは夜か夜明けか
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歌うのは三十一字を描く間 僕の中から死が消えるから
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曇天に恋の終わりを読んだのは 断る理由が雨だったから
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似合うより着たいを選ぶ試着室 ピンクが好きと言える年頃
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ベランダの隅に剥がれた蝉の羽根 覗き込めない掃き出し窓下
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秋時雨 独り占めの公園は雫が連れ立つ黄金の舞
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生きる価値 それを求める人の性 プラスかもだが マイナスかもだ
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生きづらさ 打ち消すために 大阪に それでも心 晴れぬことしる
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雨ふりて 心もはれぬ 冬の空 それでも明日へ 光さす
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ブラックですり減るヤングに席譲る 年寄りだから降り 駅ベンチ
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