ほんとうはまだ冷戦のわたしでも 今日のところは愛すふりから
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なまいきで仏頂面でふくみみの かけがえもなくかわいいわたし
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そういえばお粥をいちども食べてない 風邪もひけない大人になって
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擦り切れた脳はことばを発さない 苦し紛れに点くフィラメント
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手作りのおにぎりを粗末にする 最低な悪夢で2マス戻る
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好きな子といっしょに海に飛び込んで「涙みたいだ」って笑いたい
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かあさんがガーゼでふいてくれた顔 今もなでるとあくびをします
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すすり泣くたんぽぽぐみのおしいれに「もういいよ」って言ってみた
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久々に短くした髪 照れくさくて言い訳みたいに放つ「夏だから」
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わずらわし それより孤独 を選んで 夜の冷気に 晒されている
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リビングで寝落ちしたキミの腹の上 スマホの待ち受け 我が家のねこたち
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どこかから花火の音が入り込む 遮光カーテン閉めた部屋にも
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貴方から1歩迫りて下がる僕 ワルツじゃないのよ、踊らせないで。
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小磯良平の描いたカサブランカにキミと旅したくなる神戸
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足裏が脱皮している。明日には抜け殻さんが軽いステップ
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じゃんけんで 勝てなくたって どうしても あの子が欲しい はないちもんめ
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三十一文字書けばいいんじゃない詩的な風情で詠めよ自分!
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間違えて“ガンガル”買ってきた父に不満の極み駄々こねる子よ/またガンダムネタ…
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聴いていてめっちゃ腹立つ『木綿のハンカチーフ』の“僕”って酷くね?
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もう誰も責めないで欲しい私には人で居るのがようやくなんです
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このコスメめっちゃっちゃええやん!すごいやん!但し「個人差があります」でしょ…
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漫画だけリアルにやれば犯罪よ色恋想う教師と生徒
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現世にて泥に這いずる我が身でも天駆ける明日在るのだろうか
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片付けを試みる度捨てたのが泣いてるようで救ってしまう
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どれだけ寂しくても寂しくても寂しくても 夜は一人だし 眠れば朝になる
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騒がしい日々が全身に突き刺さり 血まみれになって それでも笑って
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本屋の本 9割くらい読めぬまま逝くのだろうな 靴に雨粒
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思い出が痛むくらいに爪を立て喉奥にずっと居座っている
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眠りねこと 静かに過ごす日曜日 自分のペースで たまにはイイね
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夏が来た 今年最初のラタトゥユ パプリカ、トマト、 茄子、ズッキーニ 夏の野菜と太陽の煮込み
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