ごみ仕分け 瓶の蓋開け 孫迎え あなたのお陰 一杯どうぞ
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百六の 歳重ねたる 伯母の背に 冬陽静かに 落ちておりけり
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我が輩は誇りの高い猫である 虎のようには輪をくぐらにゃい
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屋上で 見たあの夜の 流れ星    願いの一つも 叶っただろか
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中指を 少しかむ癖 付きにけり 歌を詠むとき 数独する間
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星屑を 集めて瓶に 入れたくて 手で受け止める 流星群の夜
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Suno(音楽生成AI)に「もう2時だよ」と入力した嘆いたら、人生讃歌出力歌い始めて
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目が覚める 真夜中の吾 慣れたもの ネット遊びし これも人生
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泣けぬほど 疲れ果てた わが顔に 老いた母の 面影映る
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星よりも遠くへ行った恋ごころ何億光年たったら消えるの
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1000バーツ あれば明日は 立たなくて 良いから今夜は 心を閉じる
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男って ホントに猿なの この店ゴーゴーバーで 雨季も乾季も ウキウキ歓喜
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あと何度 身体こころを売れば 制服で 街の子みたいに 学校いけるの?
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日本には 雪が降るの? と焼けた肌 シンハービール 私は悪者ヒール
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やめるのが苦手だからと始めずに終わったことは数にもならず
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ダイスキと 必死に覚えた 日本語で 君は下着ヒップ紙幣チップで満たす
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貧困を 見て見ぬふりの 罪悪感 スクンビットの 夜はこれから
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電気すら 無い村を出て 大都会バンコク路上みちに立つのは 或いは残酷
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香辛料スパイスと 排ガス混じりの 生温い 夜市を抜ける 異国の驟雨シャワー
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美容室ソーラーパネルで給湯し雪が降る事忘れた社長
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商いと 解っていても 飽きないよ 空き無い予約 尽きゆく残額
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ストーブのやかんのお湯は湯たんぽに朝に洗顔正しい貧困
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値上がりは最低限度の生活に毎日入浴させてくれない
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一日を いつこなせれば そらでよし よくばらずとも しあわせぞくる
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きよしこの 夜に鳴る鐘 厳寒に 立つ金の為 娼婦の運命さだめ
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寒空に天狼星は輝けるまがつ星と人に呼ばれど
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宵闇に流るる星星眺めたし わが身可愛や零下の宵は
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年末は忠臣蔵 現代の派閥の忠義の成敗頼む
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赤子らはそこに人生があるから 生きる、泣き止まぬ、乳を貪る
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通院時そらにあかねのくものおび うんてんむすめに感謝をいろどる
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