わたし以外ヘルプマークをつけた人。出会った今日は世界ちぢまる
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ねがいごと投げたあの星もだれかの恋人だったかもしれないね
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その脳に文字の主導権を渡すな。ペンを握るなら全身でいけ
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水面に反射し映るビルのように目には見えるが触れられない君
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人生を 意味あるものと するために 深く愛せよ 神と同胞
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喜びは 天の家まで 取っといて 今は望みて 浮ばれぬまま
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苦しみを 知りて思えば 同胞を 赦して愛せ 我が友として
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最後には 感謝以外に 捧ぐもの 何も残らず 笑いて歩け
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痛みあり 苦しみ続き 涙枯れ 茨の道も 笑いて歩け
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悲しみを 背負いし人は 黙々と 十字架担ぎ 丘に向かいて
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デロリマン 醜き者の 悲しみを 見事に描く 秋山ジョージ
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失いし 愛ある家庭 幼子の 心に残る 深きトラウマ
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哀れやの 愛されたいと 願いしが 愛するほどに 愛されぬもの
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耳元で 蚊の鳴くような 声で言う 私がいます ここにいますよ
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ぬばたまの黒背景に飛び交ひたるコードの心 いや遠そきけりあちこちに飛び交う文字列もう無理です 解読不可能 スパゲティーコード
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いちめんのボーダー柄の床のうえ針を投げては円を求める
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溶かしたり混ぜたり焼いたり固めたり 愛情競うバレンタイン戦争
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しきくうくうしきだというのならひとはどうして死ぬのだろうか
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ハザードを焚けばいいってもんじゃない どこ停めてんだこのバカップル
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吹き降ろす冷たい風が身に染みる 車は流れ横断できず
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お互いの理想で出来た中庭を見せ合うように花を選んだ
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どこからが空か答えを探すよう好きな理由がないままの好き
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帰路すこし聴きながらゆく傘の肌あたる雨粒たちのショパンを
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貧困はカラダココロも辛いけど、わたし前より幸せだよね。
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適切な言葉分からずお辞儀して帰る先代社長の葬儀
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公園でよその子見てたら母親が「変なおっちゃんいてるから帰ろ」
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ボツ短歌しか出てこなくてパチパチとリングノートを一枚破った
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チョコレート工場の稼働なくなりて甘きにほひの消えた二丁目
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初めての循環バスに無事に乗る 帰りのバス停違うんだけど
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死にかけの星を包んだチョコレート ひと粒ごとに夜が近づく
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