桃色に霞む夕空に友と頷く 李白はきっとこれを見たんだ
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深夜二時についた涙跡拭う早朝 朝日が綺麗だ、私、生きてる
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青素ジシアンと二原子炭素で何となくすいかの匂いしそうな彗星
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もうみんな壊れてしまった秘密基地 壊れてしまったともだちみんな
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ビジネス街ヒール行き交う春の昼コンビニ袋それぞれの手に
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運動と 称してやれば 雪かきも 気持ちいいもの 自然の恵み
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ゼレンスキーの爪の垢でも飲ませたい媚中議員や岸田総理に
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ごまかして その日その日を やり過ごし 宿題残る 死を前にして
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真実を 見ようとせずに 真理には 到達できず 自明の理屈
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弛まずに 力を尽くし 生きるなら 少しずつだが 霞も晴れる
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偽らず 誠を持って 生きるなら 神は忘れず 声かけたもう
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心捨て 生きる機械に なるなかれ 愛を感じて 涙を流せ
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人生の 階段登る 一歩ずつ 経験重ね いい人になれ
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我が命 克服すべき 課題あり 他人を恐れず 愛するために
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春だから 日の出の後で 目が覚める 李白か杜甫か 共感するわ
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どうせもう誰かやってるネタだからn番煎じのコクを楽しめ
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「節約の為にはやっぱり自炊でしょ」そう思いつつ頼むUber
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四本の足が二本になったなら共に傘寿を迎えてみたいな
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凍った白梅を繋いだ幾千の枝の合間にブラックホール
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君の名を 帰路につく間も反芻し  夢路で冷めず すぐに逢えたら
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手のひらを返したようにべたべたとくっついて来る日下雪ひのしたゆき
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大地震で運良く死ねますように 死んだのは隣の家の彼
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別にあたし贅沢なこと言ってない 人並みに愛されたいだけ
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誰も居ぬ部屋の灯りは電球のまた磨り硝子越しのいにしえ
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飛行機の如きおおきな思い出が近づくような耳鳴りがする
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枯れ枝がまるで無数の手のように空に刺さって何かを祈る
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掌をすぼめて耳に当ててみる少年の日の海が聴こえる
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魂も洗われるにはあれくらい激しくないととランドリー見る
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「この店も混んできたね」と言う俺の指をつかんで噛む君が好き
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肉体も意識も頼んだ覚えなく持たされていて処分に困る
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