正月の喧騒あと静寂しじまにて「赤い鳥」聴く珈琲コーヒーブレイク
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真夜中に 道理忘れて 花ひらく 電照菊と 青すぎた夢
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6時間起きているだけで気が狂う比喩とかじゃなく実際に狂う
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おまえパワハラ上司に本音は見せません 笑顔で対応 心に中指
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記憶力 ムダによすぎて 甦る 何処へ行こうが 君思い出す
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華やかにルビーの煌めき なのにピュア  絶対的アイドルアイドルみたいな今日の朝焼け
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さよなら、と 吐く息白い君の背を 追うのは淡い足跡だけで
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元日に食べたおもちはいつもよりお正月補正で甘い気がした
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一年の計も今年の夢さえもこの先何があるかも知れず
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年中聞いてる失恋ソング 頭に浮かぶ男が更新 私もうすぐ大丈夫になる
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「じゃあね」って微笑わらって告げて帰りみちわれ一人用の表情かおに戻れり
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むなしさというのは熱に弱いからカラッと揚げて食べてしまおう
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十九歳のすべてがあったとか言って思い出磨く元美化委員
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好きという言葉でさえも私には束縛させる鎖に見える
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福引で当てた小さなダルマさん 日本国の魔を祓っておくれ
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すこしだけお正月気分を味わいぬ ワインソーダ(缶)にチーズにスコーン
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花びら餅 今年は気分になれなくて 花びら入りの紅茶にしておく
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湯切るのを忘れて五分経っていた一月三日のペヤング大盛り
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新年の抱負は内緒今年こそミステリアスなオンナになるの
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「あけましてじーじたんじょうびおめでとう」言われて楽し正月三日
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知ってるよ何年生きてきてもただ丸呑みするしかないこともある
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ねこたちは ふたりでひとつの猫団子 ぴったりくっつき 今年も仲良し
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年女 そんなに生きてきたっけな つぎの年女、還暦ビックリ
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三が日 毎日ちがうお雑煮を 2日めからはインスタントで
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一言すきだよが言えず態度と行動で 伝えるしかない帰納法の愛
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ささやかな外食予定も穏やかな休みも吹っ飛ぶ 夫の発熱
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何食わぬ 顔で今日とて 靴を履く 夜には雨に 降られるだろう
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忙しくされどめでたし元旦のなんて正月落差戸惑う
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40でも18切符に乗り込んで のんびりゆらり旅はじめなり
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も夢も 炎ばかりを 見せられて 雲間からのぞく 青空
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