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ため息の
池沼
(
ちしょう
)
に墜ちる曇り空 眠りにつこう晴れとなるまで
8
寒暖差睡眠不足低気圧 爆喜びも嘘かもしれない
3
長風呂で半身だけを浸ける日々 これで人魚になればいいけど
5
愛妻の 弁当みると ごちそうだ 君の子供 になった夢見る
6
レールから外れたひとがえらいってレールが今は主要の路線
5
世の中はままならないねそう言った先輩が住むタワーマンション
4
無理をするそれは自分を壊すこと強くなっても汚くなるな
16
君の声 聞こえてきてた はずなのに 無声映画の 我ら俳優
4
復帰する。君は無理していないのか?リタイアするのは恥じなくていい
15
しばらくは泣かずに生きてゆく 明日も悲しい歌を寝る前に聴く
6
さよならの温度を測る まだ少し君の香りと面影がある
7
夜の海の鯨と人魚の逢引きをじっと見ている人工衛星
6
春風の通り道に立つ警官がつま先に落ちた綿毛に気づく
7
愛人と大統領が別れた夜ミサイル発射基地に降る雨
4
人間は普通は耳が二つだけ だから私とあなたは特別
3
休み前 やりたいことと 睡眠を 天秤にかけ 寝支度はじめ
7
不覚にもパソコン分の荷が増すも 貴方に会いに北に行きます
7
冷房の試運転をとテレビは言うヒーターしまってもう大丈夫か
5
読み終えたドグラ・マグラの文庫閉じさて休日の午後は出かける
4
導きの手さえ来ないと
哭
(
ナ
)
く君に何と声をかければ良いか
3
きみ去りし 学び舎に花一輪の、想いは今更 えやみぐさ手に
2
濡れた道黒い
雲間
(
クモマ
)
に光射すふと気持ちさえ明るく変わり
6
たらちねと言われて意味も分からずにジッと見つめる教科書の隅
4
かぶる水キラキラとした粒落ちて光るプールの
水面
(
ミナモ
)
が揺れる
6
指先に触れた光が広がって――、心の中になにをもたらす?
4
来週は熱中症のアラートも始まるという春は短し
9
尽きかかる桜の陰に月掛かる 東の空は雀色時
8
寺好きの 仲間とカフェで 花が咲く 弘法大師 驚きたるや
21
靴下のくるぶし側の刺繍から歩いた距離をそっと思わす
11
真夜中の孤独の中に沈潜す心臓いよよしっかと脈打つ
7
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