行き暮れて知らぬ山路に惑ふとも霞の奥の花を尋ねむ
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毎日の登下校での相棒は ファンタジーへの案内役
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800円払った自分へ言い聞かすこのコーヒーは美味い美味いと
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嫌いです しれっと生きる 私たち 今もどこかで 紛争あれど
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「未返却図書があります」身にないな 返した覚えもなくした覚えも
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さようなら閉じた瞼の境界に紫色の闇は遠退く
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無常なることを説きたるみほとけの前でしばらく桜咲きたり
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青春を共に遊んだ僕たちの春は今でも青いままだよ
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初恋を今でもたまに思い出す叶わぬ恋が「初恋」だろう
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われわれはこの世の中に書き出され硬化してゆくインクのシミで
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十センチ切った長さを伝えれば困った目の奥 笑ってほしいのに
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毎年のことなのに忘れてしまう早めのアレジオンが吉だと
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無印の店員さんと思われるのを防ぐため小脇にバナナ
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「黙れブス」頭のノイズに吐き捨てて、頼れる足腰そだてて参れ
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鳥になり世界の春を俯瞰して 誰かの流す涙愛した
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来し方も行く末もただ桜にて慣れし山路に惑ひぬるかな
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桜塗り「もっとピンクに」正されて図画工作をきらいになった
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新しい朝がきた希望の朝だ 昨日絶望したから言える
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文庫本に挟んで忘れられている栞みたいな人でありたい
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五七五七七の句をドラム譜の八分音符に乗せて味わう
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夜を編む神の気まぐれひとときの夕焼け空を仰ぐ人の子
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ああいえば こういう人が 偶にいて 私は反論 されるのが怖い
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にんげんが よろこぶところが すきなのです あめかぜしのぐ わたしはかーてん
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本棚に入らないから横にして入れる画集の専用の棚
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昨日君が捨てた歯ブラシ 今日俺が差し出す歯ブラシ やり直しだね
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もうこれで終わりにすると泣いた君 翌朝LINE「部屋行っていい?」
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小一でリップを万引きしなかった私がいるマルチバースの隅
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来世らいせでもめぐり逢えると信じてる 日々大切に生きる今生こんじょう
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ロングから刈り上げにした首筋のジョリジョリ愛し私は私
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花曇り春雨しとしと続くとか体もきっと曇天となる
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