明日にはもうここじゃないそこにいてごみの出しかた調べたりする
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思い出に浸るでもなくただ単にものが多くて包み終わらん
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猫に生まれるはずだったんだ本当は だってこんなにも未知は甘美
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戸の桟にしがみついてるカメムシを吹き落とせずに揺れる触覚
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知られずに違う世界を生きてても違和感はないもともとだから
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恋は散り他人となった「メガネくん」 ノスタルジックが春を遅らす
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さっきから猫と一緒にぼっとして結局今日も深夜に入る
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短歌だん。単価がつくのは簡単だ。詠み手がつくのはされ困難や。
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ふと見れば十一時十一分十一秒です当たりでしょうか
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「乳母車」現在いまは律儀に「ベビーカー」。スニーカー履く母、スモーカー。
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右腕の日焼けがやけに気になってもっとあなたを知りたくなった
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友達を元友達にしたくなる チェーンソーで縁切断して
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夜景見て不意に「わたしのどこが好き?」足の指だと答えられない
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観るだけで参加している選手らの母の気になるうちの母ちゃん
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エンタメと思い文学界隈の本間違えて買って落ち込む
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もう君はいないとわかっているけれど夜空のアイコン眺めてしまう
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この街で死んだら僕も森になる 食べられない実をさがして歩く
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僕たちは皆それぞれに苦しんでそれでも今日を強く生きてる
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あみあみのフェンスの外から遠近感わかんなくなるまで眺めるあの人
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西行がいまの桜を見たりなばいかが見るとや知る由もなし
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誰かまた昔長等ながらに眺むらむ荒れし都の滋賀の花園
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この先も太陽になれないのならひかりさえぎる月になりたい
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全部嘘、この痛みだけが真実で僕はあなたのタイラー・ダーデン
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ついばまれ落ちて踏まれて桜花さくらばな土にかへりてまた咲きたまへ
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空箱となった旧居に春雨の音が響いているぞあかるい
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背伸びする 後ろ姿がいとをかし 背伸びする必要 ないとは思うが
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閉店の知らせが貼られたら急に恋しくなったセブンイレブン
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お腹ふくらませたいし痩せたいし矛盾しようねパスタサラダで
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白妙の領巾ひれかとぞ見る遠つ人松浦の山の花の曙
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会釈すらいつもはしない退勤路「おかえりなさい」に目頭あつく
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