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追ってくる上下左右坂や穴階段の陰隠れて凌ぐ
2
あの山の向こう側まで歩いたらぬるくてやわらかな海を見る
6
群れ泳ぐ食物連鎖の底の
蝌蚪
(
かと
)
俺も底辺まぁがんばろうぜ
5
魂を磨かなければ痛くとも例えどれだけ血が流れても
2
たべすぎておなかがぽちゃぽちゃすると言う 眠れぬ次女の自己分析よ
6
倒れても回り続ける扇風機 時折怖くなるんだよ 死が
8
名も知らぬ君と揃いのサイリウム報いがあったと気づいた光
1
江ノ電のベンチにいれば春の日が膝のあたりをチリチリと焼く
7
猫様のための襖の開け閉めは見えない主の気配で察す
4
草むらに革靴片方捨てられて持ち主は今いったい、いったい
13
想い出はカラーのままでしまわれて春の匂いが鍵を開けるよ
14
そのまんま中島みゆきそっくりな知らない人におこられた夢
3
ふきのとう踏まれてもなお笑顔にて悲しきことは流す力も
12
指先はあの日の頬を夢にみる 君が旅立つ準備をしても
7
世界から見放されてもそばにいてなんて言わないだから愛して
3
皆さんに知ってほしくてわたくしは脳障害者で生きてる苦痛
6
子供的 秘密結社と言うところ
USJ
という場所らしい
4
ポケットに 入れてた私の 古い記憶 気づいたら母に 洗われてました
7
文学の過剰摂取は眠剤を飲んだあの夜と一緒だから。
3
ドラえもん いつか助けに来てくれる 信じ続けて半世紀過ぎた
2
『また明日』君が言ってくれたから 明日の天気がとても気になり
6
どんな
表情
(
かお
)
明日は見せてくれるかな遊び疲れて寝る元保護猫
2
低血糖よ。そう言って君の首に噛み付いて震えてるからさ。
1
「幸せになれ」と一言 野次を飛ばす 一生飛ばす 私に飛ばす
6
春時雨
(
はるしぐれ
)
僕が寝るまで やまないで 屋根を楽器に
奏
(
かな
)
で続けて
15
じゃんけんが好きな君のその指と私の小指は繋がりますか。
1
君がため惜しからざりし命ながら消えぬるときに誰が悼まん
3
酒クズと社畜どもしか乗ってない終電で君の家へと向かう
5
AIの指はちぐはぐ表現じゃないものうまく描けないでいる
4
マグカップ君の名前と好きなとこ刻んでおこういつか割るから
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