冷房の切れた車内で時計だけ 爪を噛んではまた吐き戻す
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炎昼のアスファルトから蒸つ銀河 靴底でまだ鳴っている蝉
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今日よりも若い日はなく 明日をも知れぬ我が身だから 人の脆さを知っているから
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行きたいところに 明後日行くつもりの私 いつか行くつもりの貴方
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ちぃ様と呼んでいた頃ときめいた あのアルバムを聞き返す夜
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よく見れば 蕾わずかに 残りおる 花の香りも 間に合いたるや
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ハミガキコ どこまで使い切れるかな むぎゅうとちからの入りぬる指
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雨降りで着替えもせずに過ごす日は洗濯物が少なくてよい
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恋では無いそんな軽さで済んでない さうでなければきみに届かぬ
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実家から戻った部屋が寒いのは五月の雨のせいだけなのか
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.遠方より友来たりあり、また楽しからずや 。懐かしい歌です
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二年前K子と訪ねし桜木よ 視力なくせし彼女はいかに
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豆ごはん「あとまぜ式」がよろしかろ 炊いたらわろし黄色くなりて
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満開に廃業農家の庭飾り桜前線オホーツク着
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「旨みをぎゅっと凝縮し」とか、食レポ言葉を使わず食べる
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ご近所の会社の敷地 石楠花しゃくなげあでやか咲きて休み明け待つ
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昼ごはん隣りの客はチャーシューメン二百円分負けた気がする
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ゆびさきで からだもこころも ほどけてく ぼくをおもって なぞってくから
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桜散り、舞う花吹雪どの空へ、飛びしあなたは戻らぬ旅路
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あの人へ 想ひ伝へることもなく 三十一文字みそひともじしたたむ本音
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ふたりきりなのに音楽聴いてるの?別にいいけどちょっとつねるよ
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SNS見ない わたしが亀ならば手足を縮めるだけでいいのに
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お嬢様、あなたと一緒の時だけは「けど」を「けれど」に言い直したり
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ベランダが きれいになってた 掃除する 手間が省けた 大雨の後
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これがきみ、って送ってくれたリンク先 春の陽だまりみたいな曲だ
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同じ顔してるねきみの犬ときみ 人間だから強く撫でるね
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我が家では餃子を包むのはきみできみを包んで撫でるのはぼく
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向かうのはどこでもいいよ話してるときの目のなかに景色を見てる
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うしろ手に金具をとめる 背を伸ばす やわらかい腹 でもいとおしく
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さわったりなでたりしたいやわらかい気持ちをみんなどこで拾うの
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