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いつまでも仮の姿で愛し合うぼくらの愛はきっとまぼろし
5
枝々に
小
(
ち
)
さき若葉の芽吹き
初
(
そ
)
め 鉢の
生命
(
いのち
)
も夏立つを知る
22
こいのぼり 空舞い上がれ 軽やかに 君の心も 恋登れ
6
みそ餡の柏餅を頬張りて六十路ふたりの端午の節句
23
薬局でベイシティローラーズかかってたサタデナイ、サタデナイ
3
このひとも私をすきでいるという 弁当箱を新しくする
6
夕空へ向け跳ばす 片方の靴 天気占う 幼き友と
17
気弱な心見抜きし高貴な君 親指へ一筋棘立てられて
6
つらくて、つらくて、つらくて、駆け込んだ知らない路線の座席の緑
6
「母さん!風呂におっきな草が入っとる!」 端午の節句幼き日の思い出
28
長
(
なが
)
の旅 季節を超えて 帰り行く
家
(
うち
)
のみかんは 咲いているやも
15
5歳児がちまき抱えてズンズンと薫風とゆく横断歩道
14
恋人の遺したビデオとお手紙と払い切れない延滞金と
3
いつまでもお前は私の子だよとか親は私を甘やかしてる
5
夜に鳴く「ひーひー」の鳥ならトラツグミ? 鵺の正体これなりと聞く(のののさん、太田さん)
8
鯉のぼり絶滅危惧魚ほぼ見ないバッサバサいう音も聞きたし
16
幼き日
亡父
(
ちち
)
と入った菖蒲風呂 根の香を嗅いで葉笛を鳴らし
20
菖蒲の湯 鮮緑の葉の根元には 薄紅色と幽かな香り
17
傾いた陽透かし若葉火のように光り輝く誇るが如く
17
空いている五月五日の道と店今頃皆はどこで何して
12
廃校の桜のもとを訪れた眠りをさそう春の静寂
11
ネモヒラは地平の果てまで淡く咲き蒼き海へと溶けて重なる
22
ああ
忙
(
せわ
)
しおでこにメガネ顎マスク探しまわりて
一日
(
ひとひ
)
が暮れる
16
見渡せば木立の中の木漏れ日に白きシャツ着た在りし日の夫
(
キミ
)
21
リボン付き華やかサンダル レースソックス 1日くらいは姫の気分で
14
ゆふいんで買ってもらった シルバーの 猫ネックレスなど用意するべし(新婚旅行の時のん)
12
「まずは、ありがとう」震えるきみを見て気づいたぼくは加害者だった
4
昼寝して 日付変わった気になって 一日(ひとひ)に二日分ビール飲む
8
鵯が卑しいのでなく その声を漢字の音に当てはめただけ
4
ぬゑの声 火ーとあるいは死-と聞き 自然の畏怖を胃の腑に落とす
6
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