仕事には、不満ばかりの僕だけど、 社会貢献、少しはしたかな
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梅雨空を、轟音響かせ、雲の上、窓から見る空、日本晴れかな
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早咲きの 薔薇一輪 病室に 父は素知らぬ 風でテレビみる
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レールの上静かに見つめる子どもたち先頭車両の雰囲気が好きだ
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足早に風に吹かれて飛ばすのは先頭車両か駆け落ち者か
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初めての先頭車両線路見て日本はどこまで繋がってるのか
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ドア閉めていいよと見合わせ駅員が手をぐるぐると回して合図す
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君といつか初めて行った三ノ宮私の知らない世界が広がる
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新快速びゅんびゅん飛ばす先頭車初めて乗ったひとり旅にて
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あたたかくいい匂いのするかつおだし温度じゃなくて心がぬく
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艶やかな光を放つ真鍮しんちゅうふちを見つめる滑らかな色
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真鍮しんちゅうのドリッパーから抽出すかつおだし香る鴨ひつまぶし
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キッスの色何色だろうと考える答えはそうよ無彩色なの
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うつくしき 百人一首が また欲しい 本ではなくて 読み札眺めむ
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寝付けずに ねこたちひたすら 撫でている もふもふもふふ 寝息穏やか
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ふんだんに吾子の名使った変な歌 共に歌えるそれが幸せ
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沙羅双樹 白き花びら はらと散り 命の儚さ 尊さを告ぐ
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他人とは自分ではない人全て、だと思いますがおかしいですか?
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愛される恐怖も多少薄らいで初夏の夜道を酔いながらゆく
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会食の誘いを受けて予定組むも なぜか気乗りしないような気が
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体という私の一部の脳という私が眠り夢を見ている
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無垢そうな丸く小さな泡粒をミラーボールが投げ捨てている
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溢れ出す 想いを歌に 詰め込んだ 見えないものを 伝えるため
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柔らかな 毛並みを吸い 包まれる ただそれだけが 私の幸福
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目を閉じ 幸せそうに 眠るキミ 陽だまりの中 過ぎ行く休日
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水面に 雨粒落ちて 揺らめいた 波紋広がり 心ざわめく
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煮詰めたの 思いを全て 混ぜ合わせ 出来上がるのは 枯れ果てた愛
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くちゃくちゃと 形を変えた ガムみたく ずっと咀嚼され続けたい
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居なくなるその事ばかり考えて噛む米粒のほのかな甘み
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チビ猫さん ちま猫さんと ねむる夜 「さんづけなんて たニャンぎょうぎにゃ」byちま
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