来世では一緒にいよう指切りし そしてふたりはそれぞれの道
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別れの日いつか握った手のぬくもりを 思い返して一人手握る
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ねこは じゆう自由! きもちをきりかえることも じょうずなんだよ まねしていいよ(おかあちゃん〜)
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愛欲が血潮をめぐり咲く花はこの一瞬を永遠にする
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地に落ちた己を指差して嗤う背中合わせのドッペルゲンガー
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今日の日を「子どもの頃の思い出」と誰かに語る時が来るのか
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故郷(ふるさと)の景色は昔と変わったが心の中に美しくある
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自分より我が子の幸(さち)を願う日々いつになっても変わらぬ思い
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遠方の両親思う事でしかできない自分がとてももどかしい
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言の葉のチカラで元気チャージする新たな気持ちで頑張るぞ
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夏に耐えこぼれるばかりの花々と 虫集う庭を風吹き抜けぬ
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風ありて壊れてしまうシャボン玉 一つくらいは雲まで届け
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失われつつあるものをそのままに悲しみだけを守ろうとする
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マイナンバーそろそろ申請せなあかん証明写真を撮る気恥ずかしさ
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一雨で涼しくなったと思いきやいつの間にやら蒸し暑くなりき
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待望の雨のもたらす涼風とうるおう花々いろの冴え冴え
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「泣くなって…。」面倒そうなその声も 深く 深くて 優しく響く
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熱心にきくのが仕事帰宅した私のゐない旅のおもひで
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信号がずっと青でさ五年前別れた君を思い出したよ
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鰻歌やけに多いと思い調べるあゝきょうは丑の日じゃんか
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リポビタンファイト一発ガチムチの兄貴ちょっぴり罪な筋肉/そっちの気はないですよ
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どぜうは泥の子土の味 湖沼の精を疲者に与えよ(猫は食わんでしょうな)
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少しでも「生きてて良い」と思えたらその日が君の最盛の日
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履歴書で私の何が分かるんだ 情報と嘘しか書いてないぞ
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鏡にはマトモそうな人が居る 側から見ればそんなもんかと
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隠花ゆえ世に屈しつつ鎮まりの種蒔き続け悔いること無し
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例えばさ一晩中泣き叫んでも 次の日喉が少し痛いだけ
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毎日暑すぎ、外には行けず、熱中症なるのわかりますが運動不足
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今ここにあるもの全て誰一人 私の味方じゃないと知ってる
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化学療法 静かな時に 思い出す あれこれ詠に 詠んで落ち着く
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