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砕け散る 波を受け止め ケ・セラセラ 沈んだかかとにケ・セラセラ
3
「頑張れ」の消化吸収を助ける乳白色の言葉を添える
2
褐色の 大蛇眠りし 迷宮へ 出陣命ず イチジク少佐
2
生きてくぞ皆んな何かを
抱
(
かか
)
えてる 明るい未来を願いながら
10
紫と赤のさし
交
(
か
)
ふ
葡萄染
(
えびぞめ
)
の
服
(
きぬ
)
を
織
(
お
)
りては鳴く
蟋蟀
(
きりぎりす
)
4
傷ついて立ち上がれなくなったって最後に愛で救われたくない
5
母も鬱私も鬱で息子鬱 遺伝するなら価値あるものにして
9
貴女いて 励ましの声 山登れたよ 感謝の思い 忘れないさあ
5
これからは これが日常 ほどほどに 息抜きをして 息継ぎをして
10
小休止 キンキンに冷えたアイスチャイ あえていつもの 馴染みのカフェに
5
難病に 打ち勝ちし子と 晩餐で 逞しき姿 我も負けずと
9
「もういいよ」アイツはいないはずなのに 路地裏の店閑古鳥鳴く
4
かぎりなき
西域
(
さいゐき
)
統
(
す
)
ぶる
灼熱
(
しゃくねつ
)
の
淨土
(
じやうど
)
をへだつ
大漠
(
ゴビ
)
の
大砂海
(
おほうみ
)
3
夏本番ビッグウェーブに乗りたいが 第9波だけご遠慮したい
6
沢瀉を 追い詰めたるは 女性誌ぞ 我は許さぬ 下賤の記者を
1
北の丸
公園
(
こうゑん
)
の ベンチにありて
夲
(
ほん
)
を
讀
(
よ
)
む ひねもす雀の
聲
(
こゑ
)
を聞きつつ
2
アイドルを使い捨てるの禁じようK-ᏢOPとか秋元氏とか
8
打ち水に、濡れた葉からおつる雫、命の儚さ、美しさ感ずる
2
根本の匂いの元は消せないが柔軟剤の文字に騙され
5
モモちゃんと 結婚したい 君が言う 私は君の推しになりたい
4
ネガティブを 君の笑いで 吹き飛ばせ 笑われて救われる木曜
7
通販の到着日時を指定するとりあえず三日間の延命
3
大勝負 終わった途端に またゴング 宿命とはいえ さすがにしんどい
5
「お祭り」の終わりと共に消えてゆく月の色した水ヨーヨー
8
報われるために愛するわけじゃないけれどやっぱり人間ですから
11
住み慣れた都市
(
まち
)
に通っているわけで だけど景色が違って見える
10
ドレミすら出てこなかった思い出の私を今でも好きですか
5
太もやし ニンニクアブラ 肉厚な チャーシュー乗せた 激ヤバ太麺
2
大病を乗り越え迎えし定年の 花束越しの君に感謝
10
寒がりの君と暑がりの私 エアコンバトルの季節到来
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