石をどけ身体晒さずいることの軟弱とする宇宙人たち
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光一っちゃんこういっちゃん 美味しいものを食べていた 我まで幸せ ファンとは、そゆもの
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死んだ熱帯魚を掬い上げ泣いた アパートのした午前2時の影 魂はきっとファンタジーかどこか
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エアコンのおやすみタイマー切時間徐々に伸びつつ夏は深まる
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サイレント値上げとなったトマトジュース旧パッケージを見つけてよきかな
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「虫の卵?ぽいのが床に落ちていて!!!」聞いて見たならチョコが2粒ふたつぶ
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夕暮れにほろ酔いで聞くひぐらしに響鳴するごと梅雨の雷音
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お年頃わざと昔の名称を調べたことが今にも遺る
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金曜日のラ・ラ・サンシャイン 通り雨も官能的な三十一文字
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チビ猫は ひたすらひたすら ビビります 花火の音がドンドコドンと
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琴線に触れる こと、こと、音がする そんな気がする こころが動く
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友からの 暑中見舞いは 風物詩 嬉しく思ひ 筆を持つ午後
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明け方に ベッドへ潜る 君からは 知らない夜の 匂いがしてる
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あなたとの 取るに足りない 生活は だけど確かに 愛があったの
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N年後 死ぬのが怖くないように 少しはボケておきたいのです。
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君の名は 畑に生える 草の名を 知ったときから 雑草でなく
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乾く地も雨の過ぎたる地も有りて 天の差配はままならぬもの
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運命の振り子が揺れるなんだろう揺らいでいるのは僕の方なのか
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大海に嬰児のまれて幾星霜生きてた彼女そんな生です
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帰りの電車、旅気分で快特、2ドア座って☺️ありがと
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暑い暑いもお盆までであって欲しい、この酷暑、雨はいつ🥵
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間違ってしまった私だからもう 引き返せない外は夕焼け
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プリントを回さぬふりに 拗ねる君 甘く酸っぱい あの日あの時
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再会を果たせた事に感謝して 心の中の貴方を消した
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電車行く緑の川を泳ぐよに 流れのはてに夫待つ病院
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夕方にこの病院に行くことを 思ってもない朝が懐かし
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手術する夫はすでに病院へ 追いかけティッシュ一箱持って
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切実に考えてみる過ぎし日をいきなり消えたあなたは卑怯
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突然の救急搬送告げられて ヘリか車かも迫られている
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気がつけば反対側に人多し こちら側には吾一人の電車
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