雨上がり 薄日が差して ねこ眠る 撫でるとフミフミ きもちよいかい
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母の検査入院にゅういん 急に日取りが前倒し 電話でバタバタ打ち合わせする
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まっすぐな坂を登れば風が吹き風が吹くなかこの夜を眠る
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五月雨に川の水嵩みかさや増さるらむ白波越ゆる卯の花の垣
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患った睡眠不足治癒しない曇り硝子の梅雨入りの空
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図書館を出て坂道を登ったら本の鞄に夏が寄り添う
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大丈夫? と聞きたいけれど できないな なぜなら私は 傍観者
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大雨に清められたる緑樹みどりぎの息吹のごとき涼し風受く
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穏やかに二言目にはそう言うがさせない元凶自分と気付け!
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千円の壁、といわれるラーメン屋 苦渋の値上げ「990円」
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ちいさめの たまごをふたつ使っても ホテルの味にはならなかったよ>スクランブルエッグ
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てってあんよだけ なんかついたら洗いたい ねこ用ハンドソープがあればな
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マイナスの 思い綴ってさらけ出し いいね貰いてプラスに転ず
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足小指 かどにぶつけて激痛に耐えつつこれを詠もうと苦笑
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ひとりごつ ビルの谷間でカラス鳴く 風よ吹け吹け天まで運べ
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あの当時君の心にずかずかと思い込んでたそれが愛だと
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歌詠んでその日の自分確認す気づかぬ「我」がひょいと顔出す
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雨の日に車に付く傘なんやった名前わからん誰か教えて
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雨の日に車に付く傘なんやった?名前わからんまた探しとく
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長靴で一歩踏み出す水たまり深くて驚く何故か嬉しく
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君の足この半年でまた伸びた靴を選ぶはばあばの遊び
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誕生日旅行の宿を予約した 行かないだろが それを励みに
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多様性いともすんなり言うけれどたった一人のこともわからず
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死に近き父のせしこと母もする梅雨近き夜にザブンと銀河
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ひらがなで「ぴょ」ってなんだか間抜けでも結局それもわたしなわけで
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ペンギンを気取っているのぴょこぴょこと歩いてるだけぜんぶ言い訳
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難なくと家業をこなし着いた先 足腰痛む後期高齢😣
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はっとしたら、ひょっとして...ふっ、としたら...へっ、と笑い、ほっとしてくれたら
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病床で詩を書き居れば気が楽にアメニモマケズの賢治浮かび来る
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やまいとはただならぬ事とただ座してただでは済まぬとただただおろおろ
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