Tシャツの一枚だけで済む天気西に向かって旅してみたい
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何回もコールしたのにどうしたの? ごめんセコムの車に轢かれた
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こんなにも広い我が家は久しぶり引っ越す前の最後の夜に
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うららかな時期も過ぎ主演になるべく街頭へ飛ぶ練習をする羽虫や羽虫
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黄昏や 枇杷びわの木登る 幼き日 初めて足を掛けた感触
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ご無沙汰のOB会が嫌なのは 当時の序列思う屈辱
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見たっけ?って言いあいながら炙り烏賊 水族館から五分の店で
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青梅が桃のかおりを出す頃に リカーと砂糖買いに走りて
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蝉が鳴く前にだけ吹く薫風を留めるすべが無かろうものか
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見たくないテレビを見てるひとりの夜五十字以内でまとめなさい
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学校に忘れ物のない日はないまるで人生がそうであるように
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交差点にて立ち尽くす見上げれば最新バージョンの私なり
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マナカマナインドネパールレストラン「国宝」観たあと彼との食事
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思い出は脳にはなくて 地雷とか機雷のようにそこここにある
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閉店間際のバーガーショップにて 揚げたてポテトの申し訳なさ
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神でさえ術なき宵の蕭条の暮れゆき人の散り散りと消ゆ
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「お願いだ、僕だけ置いていかないで」 「方舟はもういっぱいなんだ」
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完熟の トマトに惹かれ 二袋 梅雨入り前に リコピン補充
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しまったあ! この暑いのに クノールの冷たいスープは切らしてをりぬ
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山里の 露天風呂や ヤマバトの 声聞き惚れて のぼせかけつつ
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早食いはよろしくない事ではあるが 「ゆっくりたべてね」 ねこには伝わらぬ
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冷房のききすぎ車両で凍えたり 半袖の腕さするも恥ずかし
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指導って 言えば言うほどいやになる あなたじゃなくて 自分のことが
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ふるさとの気配 列車を待つ列の老婆の握る紙袋から
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お天気に「いってらっしゃい」袖を振る物干し竿の真白きシーツ
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散歩道セルフレジあるスーパーよ水一本でも臆面もなく
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牛乳で作るポタージュ弱冷の豆乳で飲みカラダ労わる
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黒豆茶ひとやすみしてジャスミンティー 50円引きクーポンに惹かれ
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母の電話「この、レターパックの520円てさー」「そんなものは(今)無い」みなまで聞かず(笑)(いや、その後説明はしましたよw)
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木漏れ日の上だけ歩く妖精は舌打ちだって投げキスになる
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