おのに あやまゆるしを ばかり しつけしょうする いじめのはしくれ
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することがなくて早めに湯を沸かし窓打つ雨音湯船で聞いてた
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並で無く 一・四倍いってんよんばい 盛りし肉 筋を通して 痩せとぞ思う
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今何をしてたか忘れ続けてる like a rolling stoneライカローリンストーン いつも
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あの人に恋人がいると知った日も月は綺麗で話が違う
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あれこれとやってしまうと明日あしたする仕事なくなる今日はこれまで
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休みます 理由なんてね ないんだけど 強いて言うなら 心が疲れた
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看板にくくりつけられた置き去りの 風船 揺れる嵐の前に
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「分かる」って気軽に言うなよ分かるわけ ないだろ他人の心なんか
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安曇野のわさびふりかけ賞味する都会で生きるかつての旅情
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この雨に 打たれ晴れ待つ 堪忍かんにん 相手を許し 生きることらし
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亡父よりスナック通いを継承す教えられてはいないけれども
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クジラより 大きく見える 曇り雲 イワシの群れの 人をふと見る
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父の日に祖父には何もしなかった 父が今では墓を掃除す
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深々とチャイルドシートで頭垂れ 寝る子の腕は日に焼けている
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雨上がり 薄日が差して ねこ眠る 撫でるとフミフミ きもちよいかい
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母の検査入院にゅういん 急に日取りが前倒し 電話でバタバタ打ち合わせする
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まっすぐな坂を登れば風が吹き風が吹くなかこの夜を眠る
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五月雨に川の水嵩みかさや増さるらむ白波越ゆる卯の花の垣
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患った睡眠不足治癒しない曇り硝子の梅雨入りの空
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図書館を出て坂道を登ったら本の鞄に夏が寄り添う
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大丈夫? と聞きたいけれど できないな なぜなら私は 傍観者
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大雨に清められたる緑樹みどりぎの息吹のごとき涼し風受く
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穏やかに二言目にはそう言うがさせない元凶自分と気付け!
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千円の壁、といわれるラーメン屋 苦渋の値上げ「990円」
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ちいさめの たまごをふたつ使っても ホテルの味にはならなかったよ>スクランブルエッグ
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てってあんよだけ なんかついたら洗いたい ねこ用ハンドソープがあればな
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マイナスの 思い綴ってさらけ出し いいね貰いてプラスに転ず
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足小指 かどにぶつけて激痛に耐えつつこれを詠もうと苦笑
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ひとりごつ ビルの谷間でカラス鳴く 風よ吹け吹け天まで運べ
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