幼子おさなごの心を掴むそのフォルムぽっけにひとつ松ぼっくりや
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ちま猫ちゃん あちゅくなったので ひやされる ひんやりおいすお椅子も なかなかよいね
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どこまでも蒼く高き空 秋の空 吸い込まれそう 小さき悩みも
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そばかすの破顔一笑愛らしく少年らみな虜となりし
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銀の欲 当たるも八卦当たらぬも八卦というが意味は知らない
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君のこと本当に好きなんだよね だから一緒に愛夢メダカ
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二の腕の太いままノースリを着る 世界で三番目に可愛い
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詰将棋 なかなか詰まぬ 盤の上 駒に笑わう 脳活励む
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爽やかな 陽射しを浴びて 一人行く 往古を偲ぶ 歴史街道
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故郷の、君無き里に飛ぶ蝶の、 庭は荒れても、今年も来た。
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黄昏時 眩しく光る ヘッドライト 薄暗き道 確かめ歩く
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妹と楽し思い出語らいて 亡母ははへの誕生プレゼントとす
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図書館で静けさ破るパラパラとガラスに映る我が姿
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片思い 我の恋心 猫のよう 恋愛なんて 初めてだから   
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ふんわりとおさまの匂いにくるまれる 布団を干して今日は幸せ
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回転も寿司は鮨なりスシ食いねぇ!アガリ!アガリ!ガリガリガリガリ!/昭和歌謡大全集
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長袖着 あの日の季節 近づいて 今でも悔やむ おわかれの時 
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人ひとり死んだくらいじゃ変わらない世界なんか滅んでしまえ
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秋空に馳せた想いと裏腹に一途なままの君見て笑う
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ないはずの胸を焦がしたあの夏をそっとしまっているウォークマン
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弾む声 陽の賑わいの届く朝 遠き息子の平穏にゆるぶ
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片思い 告白したの 好きだから バンジージャンプ の始まりみたい
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短歌とは言葉の花を選り抜いて組む花束で贈るにもよい
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時間見て 昨日のことを 思い出す 特別な日は いつも宝物
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一輪のきみの言葉をあつめては三十一字の花束にした
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車下くるました見上げる猫と目が合った買い出しへの道やっと秋晴れ
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きみから貰ったインクの八割はきみの言葉を遺すため死ぬ
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真夏日の一歩手前と言われても さすがに麦わら かぶれぬ10月
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使い道 の事聞かれて 考える 道見つかって 気分晴々
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切符買い 改札通し ケースへと 何気ない事 やけど新鮮
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