太郎君たろうぎみであった頃から 愛すべき まひろ弟 われらの弟(涙)>光る君
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草の葉の切っ先にいて風に揺れるオレンジ色の羽の蝶々
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ほうじ茶と 栗羊羹を おめざとし 傍らに猫 祝日の朝 
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目が合わぬことを指摘されない それだって優しさの一つなのよ
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満月にスマートフォンのライトを当ててみる  大負けの真夜中
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儚さと交わることない君だから愛していたよ儚い愛で
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愛されて育ったあなたといた日々は年中行事を大事にできた
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歌いつつ自転車を漕ぐ人が行く秋の真昼の心地よければ
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口ずさむ金木犀の咲く道で 君の瞳は一万ボルト と
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いつもそう「何時に帰る?」LINEくる やっぱ末っ子26歳の息子きみ
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左右逆 エスカレーターに慣れる頃 旅は終わりて日常へ向かう
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左右逆 エスカレーターに気付く時 今旅先にいることの実感
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スポーツは苦手意識は無いけれどするより見る派お家観戦
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この風はちとせももとせ経巡へめぐりて預かりし名のひとはうたかた
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秋の朝眠気ざましのカフェオレどちらか迷うホットかアイス
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静けきの庭に枯れ果つ曼殊沙華 振り子時計を揺らす秋風
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畢生は逃げ遅れたる風鈴の秋風かこつ神無月の日
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朝会でまわりがみんなバカに見え 屋上に行き大の字で寝る
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その元気 少しは分けて欲しいわな キミのことだよムダ毛毛根むだげもうこん
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明日あすの夜に 十三夜なる月の照る ススキの切り口 神の宿り場らし
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秋陽あび緑つややかなミニトマト。早く色づけ!霜ふるまえに
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尊厳死、やがて問われることならん あなたはいまだそんげんしないの?
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熟した葉濁りは旨み言ったじゃん茶葉に甘みを求めないでよ
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寂しいといけないからねと理由つけ 隙間埋めゆく弁当の朝
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パラパラを前で踊っているひとの 後でぼーっと立っているひと
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家路へのももいろの空夕暮れの育ちゆくかな上弦の月 
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澄む秋に 紅い柘榴ザクロが 口を開け 赤紫の 色鮮やかに
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お袋の味が恋しくなってきた袋タイプの焼きそばを買う
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ノイズかな作ってくれたボカロ曲 そこだけ聞くと死 ね ば い い の に
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おかん晩ご飯なんなん生姜焼き退屈なフルコースの肉
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