やめてよね、ママだねなんて言わないで 光るデンモク シナぷしゅ音頭
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髭剃りの音が告げてく明け方も悪くなかった わるくなかった
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君のかばんチラッと覗くその箱はお裾分けだね夏の思い出
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孫娘 並んで座り シャボン玉 新盆迎えた叔父が微笑む
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どこ行くの?起きちゃった母に「セブンまで」ついでに美味い朝食頼まれ
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小手先の 日々に染み付く 小狡こずるさに やるせなく肩 落としてばかり
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眠れずに朝を迎えてそろり行くセブンイレブンマルチコピー機
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キジトラの背中を撫でる猫好きのきみはツンデレ愛猫の下僕
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君の眼に 僕は映るか 映らぬか 澄んだ瞳を 覗き込む日々
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イソジンがビタミンCで消えるよに 近づきたいな無色透明
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喉元を 溶けて流れし 氷かな 過ぎ去る夏を いつくしむように
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網戸越し感じる空気が涼しいがどうせ昼には暑くなるんだろ
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本日で「子」を卒業する 火葬場の床に寝転び泣きじゃくりたい
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朝夕の真夏と秋の境目に確かな秋を呼ぶか今朝の雨
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俺よりも歳上なのに若い奴 そんな野郎に毒づく気まま(トム・クルーズめ)
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やさぐれてしまったこころを 持て余し 朝粥ですこしあたためむとす
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俺よりも歳下なのに老けている そんな爺さん見るとニヤける(内館牧子さんのパクリ)
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老猫の病を気遣い看護する君の願いはどうか安らかに
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朝帰り網戸に登り御帰宅をあるじに知らせるきみは知能犯
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向日葵のゴッホのごとくさしてみる 真夏の喧騒静かに現る
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いいんだよそれでいいんだ本当によく耐えてるね頑張ってるね
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あくまでも三十一文字はうつ予防 詠んでいないと停電しちゃう
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心太ところてん食べ続けても細るのは心ばかりで体は太い
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首・腰に湿布を貼ればよみがえる祖母の記憶はトクホンだらけ
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信濃路の水に浮かべるトマト食むせせらぐ音に涼む旅の日
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久々の寝不足は、眠いまずは電車で仮眠で目をとじよう
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今日は空いてる始発、座れ昨日の暑気払いの反省と瞑想、チーン🙏
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赤い目の 長い顔した 爺さんに 笑い転げる 小学4年
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暑すぎて 早く終われと 願いつつ 秋の気配に 募る寂しさ
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あの光の粒のひとつにならなきゃとライトをつける 雨はやまない
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