にわか以下 優勝したの チラシ見て 初めて知るも セールに夢中
10
幸せは歩いてこない、その先を知らない歌を口ずさみ、風呂
13
憂鬱な学び舎へまた行けるのは 君があまりに優しいからで
11
半袖も ためらいがちに 外に出て 捗らぬのは 秋支度なり
9
泣いているあなたのために占いのラッキーカラーで空を染めたよ
33
「恋」なんて 大層な名を付けずとも ふと浮かぶのは君の横顔
12
笑ってる。君のこころの振動が伝わってくる愛の揺り籠
10
でもだめだ いくら知識で補填せど あの姿見ておぞけたつよな
10
ごきぶりが感染源とする病 この歳にまで聞いたことなし
10
御器噛ごきかぶりわりと典雅な名を持つに 母に刷り込まれ児らも怖がり
11
血も吸わぬ毒もないのにあの虫は かくも人から嫌われるのか
10
泣き叫び滅茶苦茶にしたこの部屋を片付けるのも私よわたし
13
この世界私と二人重なるも間隙ありてなぶくもの無し
9
嫌なこと 立て続けにあるこんな日は 早く片付け 早く寝るべし
24
十月の半ばの終わりの午後なのに冷房つけてアイス齧ってる
11
カウンター席で飲め飲め白ワイン今夜を延ばして引き延ばして
9
ようやっと金木犀が香りだしあの日のことをまた思い出す
11
ヨーグルトみたくしだいに固まって水切りできたなら、憎しみも
11
かろやかに走り抜けたり太陽のコロナのやうに髪なびかせて
6
秋桜は夕日を浴びてもたれ合う雪虫飛んでやっときた秋
24
長電話す学生時代われの後ろ電話切りなさい父の声がする
15
後ろには黄金のすすきがある気配長く伸びてる影を踏みつつ
24
暑い中せっかく掘った芋だから美味いと信じてレンチンしている
11
弍丁目の虹色カクテル晝休み云はれた「レズ!」と呑みほす ゑぐい
7
物忘る父の機嫌がよい電話繰り返話しの声を抱きしめ
29
お前とは 今さら他人に なれないし かと言って 恋人にもなれない
9
関係を 壊すのなんて 一瞬で だから 友情に 甘んじてる
8
松林、あひまに海の見はらされ 閑雅なカフェにしばしやすらふ
9
摩耗した時間の数を本棚と肯定していき終いに辿る
9
山脈の山陰隠れ輝いた太陽だけがこの地を作る
7