冬越しの破れたてはは立ちかねての根にとまるほろほろのはね
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鍵かける 煩わしさに まだ慣れず それにつけても 早期復興
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冬になれば冬ごもりせむ春来れば春待ちわびて浮かぶ歌かた
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コットンの 西村のX見てくれば こんなニットは 着なかったのに
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解体の 跡地にそっと 手を合わせ それにつけても 早期復興
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手土産を 貰えど返す 野菜なし それにつけても 早期復興
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スーパーで 米買う重さに まだ慣れず それにつけても 早期復興 
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床張りの 冷たさ慣れず 春来たる それにつけても 早期復興
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珈琲の 香り愛でつつ チョコつまむ それにつけても 早期復興
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雪による倒壊破損が露わなる近所の空き家全貌凄まじ
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きれいだね 楽しかったね 会いたいね そんな毎日 送りたかった
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「いい天気」青空見上げ言ってみる さて今からは仕事の時間
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飛び込みを したい気持ちは わかっちゃう ずっと前から ずっとこれから
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まあこんな立派に大きくなっちゃって涙が出ちゃう歯が痛くって
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よく晴れて空青くして雲白く白鳥の白雲に溶けゆく
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ペン持たず 散歩がてらに 歌を詠み 未送信メールに ネタをメモ
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閑古鳥鳴く店ももう店じまいあの時の味美味しかったな
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小雨降り紫陽花アジサイの花溜まる水流れ落ちては再び流れ
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麗蘭という名を聞いて浮かぶのはかつての彼と胡蝶蘭かな
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釣り堀の入れ食いのウオ釣り上げてタモへと入れる今日は大漁
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イライラと机を叩くボールペン課長の顔に苦虫浮かぶ
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流木の浮かぶ湖面にさざ波が連れて来るのかあの思い出を
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ランドセルカバー黄色の一年生大きさ合うのは数年後かな
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朝露と 落ちて弾ける 濡れ若葉 胸弾む道 世は春心地
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厳しいと言っては愚痴る息子へと部活の辛抱大事と聞かす
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ただ食いと言うのは映画で見ただけで小津や黒澤映したかしら
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まだ未練残して次に行けなくて君への想い重く引きずる
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いのちとはいたはしきものしかすがに人のことには思ひかけない
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虫達よ春の花々咲きだした目立つ黄色でみな待っている
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天に立つメタセコイヤをともにしてヒラヒラ花のこぶしの白き
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