日本語の孤愁へひとり残されて犀星の詩を口遊むのみ
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夜が満ちた瞳で未来について話したって虚しいだけだ
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退屈な日々の合間に美しい瞬間ときがあるから明日も起きる
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誰にでもやり直したい過去がある 勇気があれば成し得たことも
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黒いとか苦いとかいうことさえも魅力に変えてる珈琲が好き
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あんなにも憂鬱だった リビングに差し込む光で足をぬくめる
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強風に母の足元が心配だ お手柔らかに 木枯らし1号
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近すぎて 見えないものが あるのなら 離れてみると あまりに愛おし
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端末を手に持っていた時代には視界に浮かぶアイコンはない
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豚の角煮 今年チャレンジしようかな 義母ははのお手製 美味しすぎ足りぬ
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あの時に思いついたのいい言葉ススキ野原でそれを探すの
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紫陽花が咲いた季節はもう彼方 貴方以外はもう見えないの (花言葉を是非参照ください)
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虚空にて気炎吐き出す黒渦こっかその只中にては何を思うの
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何食べを 見ている母を ねこ眺め おひるはまだかにゃ?てれぱしーおくる
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シロさんのキッチン ちゃんとクリスマス・お正月のミニ飾り可愛い
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土曜日の 授業終わりの 永い午后 雨降る路地に 天使は降りて
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憧れたウィリアムモリスが百均に並んで何とも言えない気持ち
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校長の度量問われる六万個大谷グラブ貸し出せますか?
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ちいさい秋すらもないまま汗ばんだ落葉を踏むつぎの日は雪
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むりやりに見開かされた新分野次のブームはマイクラですか?
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仕上がった喪中はがきに藤の花 薄紫の涙にも似て
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「寒い」とはこんなだったと思い出す余りに長く暑さ続きて
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もう少し 恥じらい捨てて 君の言う 「理想の人」に なれば良かった
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あちこちの靴流通センターへ流れ流れて踊れる赤は
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突然の 閃き来りて 手を叩く これ幸いと 作品仕上げ
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夏の死に枯れた姿を冬と呼び 外套コートも必然 黒色を選ぶ
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日本人然としたあの横顔で 小言を言う時 母を感じる
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数年も同じ上着を着回すから 去年の僕に今年も出会う
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明け方に 空から死にかけた妖精の様に雪が 地面に溶けて
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朝晩が寒くて昼間が暑いのは 月と太陽がデートしてるから
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