ビルと木と街灯の隙間有るかもと日暮れの西を探すほうき星
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糸電話うーんと伸ばして海を越え繋げるかしら初雪の町
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涼しさが原因だけじゃないけれど低温カイロの出番が来たんだ
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銃弾の突きぬけてゆく衝撃に気づくもなにもころがりむくろ
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愛用の お花鋏も 四十年 いちども研がず チカラワザで切る
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旬の柿 ようく洗って 皮ごとで クリームチーズと よく合い美味なり
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まひろちゃん「むらさきさん」にはならぬのか いつまでも皆「藤式部」のまま>のこり9話・光る君
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うるわしの一条帝がおかくれに 母と私の目の保養減り>光る君
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気に入りの マグのカップは 四十年 露ときえゆく わが身なれども / 光る君へ
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ひんやりと 秋めく気温の朝だから ねこは ねこ用毛布 おかお埋め(スヤスヤ)
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「寒いね」が朝の挨拶変わる日の早朝パートのはずむ足取り
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空青く有明の月ふんわりと四羽のカラスがせわしなく行く
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泣く笑う怒る本気の感情は腹の底から脳じゃないのね
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ハロウィンの飾りにろくろっ首描いたずいぶん和風なわが子のチョイス
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山ふもと 日本の原風景をてふてふと もみ殻匂へば 暫しばしの郷愁
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日曜日庭の草取り疲れおり「笑点」見つつのらり暮れゆく
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信じられないくらい怖い夢を見るタオルケットに顔押し付ける
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つかの間の夏日のあとの嵐も去り今朝はストーブがいや有り難し
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稜線に 赤い夕陽が 沈みゆく 一人眺むる 秋の夕暮れに
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ブレーカー落ちると闇に放られるゴミでさえ見えない理想郷
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いつまでも おもいなやむは 脳内の かどうりつ一定 たもつきまりで
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バスに揺られ眠る君の手にこっそりと添えた自分の手さえ愛しく
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こどもらは しっとよくぼう かくさず居 ちいさなけもの ぼんのうみまん
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しあわせをしあわせとして噛みしめる三十二回目の誕生日
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十分の砂時計では愛情を計れずにいる秋の夕暮れ
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砂時計ひっくり返すかのようにもらった愛をあなたに返す
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「中華はね 熱い・冷たい・辛いのね 三つ巴でしょ」とか言う自分
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屋根があり蛇口をひねれば水が出て本も読めるしただ君がいない
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幼きに歩きし此の町 変はらねば 心若がへり 呼吸すがすがし
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ふるさとの駅舎なつかし 降りゐるに草流れして心も帰れり
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