かえるたち鳴けば相手が見つかるか天井眺めて泣くに泣けない
1
夕闇に 季節動かす 気配がし 急ぎてけふを 振り返る夜
11
三年も経てば嫌でも東京人 どこよ私の同棲生活
2
通信が・・・また通信が・・・通信が カタログ100に なれないスプラ
2
あの角を曲がれば君に追い付けたのに立ち止まった明け方の夢
7
腕枕せし子の寝汗をまとわせたTシャツの袖未だ乾かじ
5
落馬あり 皐月賞馬は 差し切られ 心止まりし 今年のダービー
2
来世ではあなたに溺れないように銀河を抱いて死のうと思う
8
カフェインで脳を引き摺り坐すものの 文字は過ぎゆく時は流れる
1
別れ話、コップの水を浴びせてもぼくはじっさいらんまではない
3
枕元まぶたの落ちぬまろうどはまれびとたちの舞う夢を見ず
1
ふわふわと 割れず漂う シャボン玉 雨の前だけ 起こった奇跡
7
イーブイが待っているからいらっしゃい♪ 子供も誘う 指宿温泉
5
パタパタと はためく蝶の羽ばたきは いつか竜巻 起こす初期値に。
3
今ぼくの前頭前野を象に乗るあの子が通り過ぎ、砂嵐
4
🌂あめ、あじさい、あるいて、アジサイ、いきっいき😍
2
机から出られない教科書たちのホームルームは夜に始まる
11
上見れば一桁違うスコアたち 下には下がいるブービー賞
1
大事です 隙間時間の アンケート 得たポイントで 友とのランチ
1
アプローチ グリーン手前で失速し「モーひと伸び」と言う牛蛙
2
なんとなく「ナイスショット」と言っている ゴルフの用語よく分からない
2
テスト前「勉強してない」言う輩 同じ景色だラウンドの前
2
OBだ雑木林に打ち込んでキャディーとカッコウ同時に鳴いた
2
十年間進歩見られぬ我がゴルフ「好きじゃないでしょ?」ズバリ言われる
1
ケロケロと鳴く蛙には 罪はなく ノイズがノイズにみえる感性
2
コロナよりヒトがこわくてマスクする日陰を探す大阪の道
2
三時間要る分だけは寝れたのかこれで夜勤に耐ええられるろか
8
軽トラで 中央道を 信濃路へ 老いた親父と ドライブ楽し
11
年老いたシロを抱えて散歩する ときどき支えおしっこさせつつ
6
瞬間を つかむ力を 我ら持つ 歌詠うといふ てだてを持ちて
8