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寒空へ大地を割って八方へ くすの木「ゴゴゴ・・」巨腕を伸ばし
14
膝ほどに積もった雪はふわさらで汚れた世界すっぽり隠しぬ
26
竹林の木洩れ日きらめく道ゆきつ 彼らの
前途
(
みち
)
もかくあれかしと /成人の日
24
わすれもの したフリをして 戻ろうか? いやそれはダメ 背中で語る
4
限られた逢瀬愛して愛されて夜明けコーヒー飲む暇なしで
12
めし碗のわずかな欠けにくちびるが刺さればそこが日々の聖域
10
うしろから 視線を感じ ふりかえる 電柱の陰 隠れる息子
6
今更と 握る櫛歯は 折れ萎れ 鉄の匂いに 拭い忘れて
11
いつもより 少し早めの 出勤に 幼稚園児の 息子が拗ねる
7
疫病と氷河に呑まれ恐竜も絶滅するよな今の若者
4
不景気でさとりもするさZ世代冷めた夜明けは暗さを残す
4
吐き出して返った墨に覆われる ならば出さねばよいとも思えず
5
二十年前
(
はたとせ
)
の歌はあの日を連れて来ぬ 若気の至りふと苦笑い
21
亡き友と 同じ名前の 菓子食す こんな気持ちで ひとり頰ばる
11
庭先の
吊篭
(
つりかご
)
に 輪切りのみかん
啄
(
ついば
)
むメジロ 冴ゆる冬空
26
ゆく人もこち来る人にも隔てなく うつむき微笑む水仙一輪
23
生きすぎた自分を何者も知らず遇せず六時を回る
10
歩くたび抜かしていく人の背に元気だったわたしが見えるよ
35
じんわりとか、ぼんやりって暖かくて良い
4
菩提樹のもとに座ってたまるかよ乳粥くれる人もいないし
8
ぐるぐると回る座椅子は義母の席 こっくりこっくり影もゆらめき
25
知ってます?好きになるって無料なの! こんな辛くて苦しいのにさ。
10
成人の日が動くのはいいけれど記念日だった人はふくざつ
17
太平洋って出た瞬間、頭に浮かんだのは大泉洋
5
八百屋には 最前列に 苺あり 嬉しい季節 春まで続く
34
一度も言えた事ないな どうせ恋人の特権「愛してる」
6
着てたのは青い柄シャツそれだけが成人式の夏の思い出
18
右肩に上がりつづける値札見て気持ちはため息右肩下がり
8
立つ鳥のようにこの世を去りたいと墓前の生花に想いを供え/墓じまい
6
若人よ お酒とタバコは二十歳から 正々堂々 歩め真っ直ぐ/成人の日
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