ママ、ごめん 料理はうまくなってない 調味料類いいのにしたの
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オムライス 味の決め手は上等なトマトケチャップ これにつきます
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手料理は技術と資力で決まります 愛じゃないのよ ごめんなさいね
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灯籠の明かり散らばる千鳥ヶ淵 父の御霊も帰ってくるかな
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言葉は香る。カシミヤの柔らかさだけの文末にkissしてピリオド
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便利さを欲する世にてただ願う触れる紙の本消えぬこと
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マティーニをメイド喫茶で頼むようなハードボイルド死ぬまでずっと
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眠剤が効いてフワリと眠くなり 貴方を想い枕抱き寝る
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声上げて泣いたのなんていつぶりか 心の底から恋をしていた
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ディーラーの 整備士さんは 本音では この古い軽 好きだとのこと
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付き合いで 新車の軽を 買いたいが まだまだそれは 先の話だ
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母のため プレゼントした 外車より もらった古い 軽が壊れず
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このとしで第2のアオハル謳歌おうかした ありったけの感謝を貴方きみ
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この短歌うたを投稿する日が来てしまう ずっと前から準備していた
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来世では一緒にいよう指切りし そしてふたりはそれぞれの道
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別れの日いつか握った手のぬくもりを 思い返して一人手握る
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ねこは じゆう自由! きもちをきりかえることも じょうずなんだよ まねしていいよ(おかあちゃん〜)
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愛欲が血潮をめぐり咲く花はこの一瞬を永遠にする
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地に落ちた己を指差して嗤う背中合わせのドッペルゲンガー
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今日の日を「子どもの頃の思い出」と誰かに語る時が来るのか
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故郷(ふるさと)の景色は昔と変わったが心の中に美しくある
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自分より我が子の幸(さち)を願う日々いつになっても変わらぬ思い
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遠方の両親思う事でしかできない自分がとてももどかしい
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言の葉のチカラで元気チャージする新たな気持ちで頑張るぞ
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美味そうと思うだけで口にせず 素揚げみたいなセミの抜け殻
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夏に耐えこぼれるばかりの花々と 虫集う庭を風吹き抜けぬ
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風ありて壊れてしまうシャボン玉 一つくらいは雲まで届け
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失われつつあるものをそのままに悲しみだけを守ろうとする
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マイナンバーそろそろ申請せなあかん証明写真を撮る気恥ずかしさ
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一雨で涼しくなったと思いきやいつの間にやら蒸し暑くなりき
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