夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
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タイミング 一歩ずれたら 夕立に 洗濯物も 私もアウト
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モルヒネの夢になに見た亡き母よ今際の苦痛なければよいが
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馬鹿だから高いところが好きだって言ってた君は煙になった
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ノックするシャーペンの芯すぐ折れるありゃりゃ間違えBを入れてた
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ノックするシャーペンの芯すぐ折れる僕の心に似たり脆さよ
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フリータイム ほどよき感じに 声が枯れ 中島みゆきに ちょうど良いなり
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タイトルに興味津々Amazonに注文したは『怖い短歌』よ
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ダメ亭主懐柔するはプロママの手綱さばきがそら冴えわたる
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君じゃなきゃいけない理由はないけれど誰かのために死ぬ必要はない
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演歌歌い 演歌っぽくない きれいすぎと 母に爆笑されたる ねこ母>母は基本、演歌の人
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ただの趣味 お前への 叶わぬ恋を 成仏させるために 詠んでる
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短歌とか 詠むんだなって 背後から お前が 覗き込んでて 死んだ
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50 ミリ超える雨量に街道は川と化すなりバシャバシャ歩く
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防水の機能なき腕時計うっかり風呂場で無念に息絶え
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長月の半ばも終わるこの時期に去年は冷房止めてた気がする
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夢のあと亡骸落ちて夏の虫風に砕けて輪廻の土へ
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HOT飲む自分に気付き振り向けば秋がそうっと肩に手を置く
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遠くから雷の音が轟くも涼しくするなら許してやろうか
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彼と君 冬と朝焼け積み重ね わたしの大切。三十一字/ まるで棺桶
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帰宅時にカミナリが鳴りヒョウが降りゲリラ豪雨だ!びしょ濡れ覚悟
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もう五歳まだまだ五歳一年生に 自分で決めるランドセルの色
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あきっぽい あなたのことだ寄り道をしていつものように遅れてくるの /例年通り(?)
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父遺しカメラにて撮る十六夜の月の光が優しく照らす
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ぽよぽよと重みではずむ水ヨーヨー 君を握る手 水を握る手
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会わずとも生きろ!と小指を絡めて約束という呪いを笑う
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輪になって踊る彼らは月の下隣人たちよ善良であれ
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しゃぼん玉と同じようにきみを見たサボテンだって味方だったよ
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忘れたいよ あんまりきれいな裏切りで 揺れる夕焼けもう掴めない
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困ったら すぐにスマホに 手が伸びる 我はネットの 奴隷なりけり
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