朝焼を 小高い山で 見届けて 芝に寝転び 企画を考え
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三たび伏す夏の盛りにをれもせでををしくぞある石ばの草は
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久しぶりしゃっくりが出て止まらないどういうふうに止めていただろ
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熊が言う 絵本の中は 飽きたんだ 銃に気をつけ 山を下りてゆく
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この地球くには思ったよりも柔らかく 自転早まり ますます楕円
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球児が年下になったときなぜか青春が終わった気がした
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灼けついたプールサイドを足の裏 さぐりさぐりて水面に臨む
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強引に心の鍵を壊されて顔のお面が能に変わった
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小庭でも小さき命を育みぬ鎌の気配にバッタ飛び跳ね
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改札に 吸い込まれてく 君の背は 僕の知らない 東京のひと
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土曜の朝 フルーツてんこ盛りしたいけど 果糖がよぎり りんごとスモモ
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飲みさしと 一本のストックあれば良し 十六茶・黒豆茶・グリーンダカラ(ぷらす、グリーンダカラやさしいコーン茶にハマり中)
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おめざの水 ちま猫ちゃんと ならんで飲む 今日はいちにち 一緒にいよね😸
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今朝もまた命謳歌の蝉時雨 我も元気に一日始む
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胸中に  俄かに爆ぜる  思い出は  顔を赤らせ  懐古を纏う
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星屑の如 ゆっくりと 旅客機は 夏の星座と重なりて 西へ
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逆さ月 明けから触れて 満たし合う 立てば芍薬 漏らすは無粋
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押し込んで 落ちるビー玉 夏の泡 透けから覗く いつかの笑顔
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この星の裏では餓へる人をりて平和の国は大喰い競ふ
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夏の朝道辺にそよぐ猫じゃらし雀のこども風と揺らせり
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藍色の中にチカチカ万華鏡風待ち侘びて揺れるフリ
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真実を嘘で塗り固めて隠す 黄色いスプーンはお気に入り
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死にたいと思う気持ちは究極の自己愛なんだと気づく夏
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夏期だけはレースのカーテン取り去りて心地よき風を満喫すなり
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夏空に 次々に咲くタチアオイ てっぺん開きて梅雨明け知らせり 
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暑さ故 500の缶が場所を取り 娘の好きなスイカは買えず
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梅雨明けて 大洗濯のベランダに 布団も干さんと場所作る
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餓えるほどではない夜か 月だってあんなに細く輝いている
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四時までは微温湯のような真綿のような#原作崩壊 ※ 生存if
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眠れぬし腹は減るわで冷蔵庫開けて聞こえた「おやすみなさい」/やっぱ寝るか〜
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