「大丈夫」「全然平気」「待てるから」深夜の駅前雪だるま一つ
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君の腕君の手君の目君の声脱ぎっぱなしの白い靴下
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遠出して昔の赴任地通りなば 思ひ出手繰たぐりて多弁となるつま
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ゆるゆるとベッド抜け出す朝の五時カップに揺らぐ気怠い湯気よ
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過去の日々すべてが僕のものだから腐った花でもこの手にいだ
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冬晴れの 光あふるる岩風呂の 湯気に隠れし石蕗の花 
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人々は 答えは一つと 思わされ 違う答えを 排除して行く
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あなたを想った灰が積もる 恋慕も憎しみも全部が燃えろ
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言わないで 「忘れて」なんて 簡単に 貰った愛は ほんとうだから
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うっかりと 寝てしまいすぐ 起きたはず バッチリ時間 過ぎてて焦る
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君は生きてくださいいつまでも生きてくださいそれだけでいいから
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私がいなくても生きていけるなんて許せないっていうのは嘘
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最近はよく咳をする ただの風邪じゃないといいな そう思います
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眠らなきゃ「ヘアカットして」と頼まれて免許なんかは持ってないのに
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「どうしたの?」ヘアドネーション気づいたか腰までの髪が美川憲一
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今日こそは死のうと思いドア開けてあくびをしたら全部忘れた
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行っていい?娘にすいとん汁を出す「これって・・・」覚えてくれていたんだ
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あの夜は月が二つもあったから僕ら何度も間違いをした
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重なって乱れた髪に櫛入れる君を見つめた月のある夜
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「愛してる」嘘だったことはないけれど 君がほんとにさせてくれない
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鼓動とか血流だとか言葉とか底から湧くのあたし生きてる
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(困らせる一言)嘘だよ 本当に思うこともあるけど嘘だよ
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眠ったり泣いたり抱きしめるために、すっぴんをすきでありたい切に
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拳銃を客に突きつける芸人でしか笑えない夜がある 今も
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「ごめん、重い」でも嬉しいよ ストーブといびきを分け合うチョコ色の午後
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「全おなか」で受けるストーブ幸福がはちきれそうな猫という毛玉
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忙しく洗濯物を干し忘れ忙しき事良き事なりか
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振り返る 君はもういない 帰り道 夜影に灯る あの夏灯籠
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疲れし日君の優しさ届かずに朝のコーヒーごめんよ届け
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ウェールズ王子Prince of Walesなる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
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