少年の朗徹去りし五線譜は降りて感傷過多のヘ音に
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音楽と缶チューハイと夜がきて心はやっと水得た魚
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むなしさが背中に覆い被さって動けずにいる西日射す部屋
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かみさまが宝石箱を落としたの?空いちめんにきらめく紅葉
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最初から境目無くて吹く風が描いていった秋の輪郭
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旅先の朝にこだます選挙カーうるせー知らねーFINALFANT ASY
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泪ひとつ零るるかたちの乳房には悲しみあらずほほ笑みてゐる
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葉と風の歌を詠みにしさらさらと目覚めて消ゆる夢のことのは
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アヲハタとアカハタ靡ける渾沌の中つ方にて狼煙上がりぬ
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色づいた紅葉に乗って舞い降りた堕天使の名はショクヨクノアキ
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湯船にて居眠りしつつ思うこと 君は今どこでなにしてるの
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無意識にC'mon, baby アメリカと口ずさんではタリラリラリラ
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抱きしめて欲しい自分に気づけない せめてそういう僕に気づいた
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目覚むればふたたびの雨墨いろの闇を叩き継ぎあしたを穿つ
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しづかなる詩人の言葉は声となり犬と猫のみ聴きてゐる午後
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さまざまなる民の素顔の通り交ふ街にこのも添へて歩ける
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削除したあなたの本音ツイートに数秒の差で届かぬいいね
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おしまいの合図雨傘丁寧にたたみ広げる晩秋の街
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僕たちを嫉妬・蔑視が引き裂いている構造を共に変えゆく
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毎日をごまかしながらただ生きてただ朽ちてゆく鞄の中身
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偶然に君と私の手が触れてただそれだけで幸せになる
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この上なく貧しき血潮と生くるゆゑめぐれよめぐれ赤と流るる
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寒き夜は星のひとつを抱きつつ胎児となりて眠りへ落つる
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雨の音に濡れてゐる藍いろの闇ここより白き朝へつなげむ
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バカっぽい歌を詠みたいバカだから バカをきわめて飛んでいきたい
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十余年 道は違えど君がいた 「さよなら またね」ブレーキひとつ
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繊細さカケラも持たぬぼくたちはストロングゼロ飲んでおやすみ
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モヤモヤを絶対お家に持ち込まず全て吐き出し帰れる職場へ
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あこがれの 彼をやぶった 100メートル 表彰台の  このさびしさは何故
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おにぎりも食べた気がしない秋半ば冬に備えて肥えるの尻
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