目の前の 人を愛せず 軽んじて 永遠の命に 堪えられようか
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永久に 天に玉座が なかりせば この世はすべて ただの幻
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目の前の 舞台は回り 移りゆく されど演者は それに気づかず
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ひと時も 川の流れが 留まらず 風が吹いては 何処か消える
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別れとは いつか必ず 来るけれど その時までは 感じないもの
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死ぬよりも 恐いことなど あるもんか 死んでないのに 言い切る自信
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誰か来て 時計の針を 止めないと 生きる時間の 残りが尽きる
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両の手が塞がっていて拾えないはぐれ手袋雪に埋もれて
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故郷とか家とかそこに「帰る」とか、その発想が苦手なもので
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スチームで何でも解決できそうな気持ちになれる通販番組
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やわらかな横隔膜にキスをして夢みるような恋はおしまい
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棺桶に恋心放り込んだらしっかり釘を打ち付けておく
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読みかけの本に栞を挿すように今日の夜空に歌を挿し込む
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酎ハイの空缶潰して縫い合わせ鎧にしようか資源ごみの日
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オンライン帰省でいいと言えるのがありがたい気楽な年の暮れ
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粉雪がさいごの晩餐を飾るような夢と現実の境界線
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雲間からときおり覗く光あり苦笑のようでたぶん雪ふる
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折り紙の恐竜二匹くもり晴れごとに何かを話してるような
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もう昔 僕がまだまだ 笑ってた 頃の思い出 消えないでくれ
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バンクシーバンクシー子の手の銃を花へと変えに空に飛んでけ
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柿喰けこ鐘が鳴ったら発ちつてと散るいろは紅葉を指しすせそ
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花は散る涙ひとつも流さずに旅する蝶よ今日は何処に
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日に数度こっそり地球を火の玉にする方法があってよかった
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降る雪の向こうにいつも誰かいて「もういいよ」って言っている嗚呼
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キッチンの匂いを体に纏わせて駅まで歩く私は獣
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天邪鬼 だって皆笑うけど 今日は記念日 終わり日の入り
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我々は日々こうやっていろいろをやり残しながらそのうち死ぬのだ
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転写する記憶の傷が花ならばよかった蠅にされたままで
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玉手箱開けるみたいに世界地図破れば過去に置き去りの壁
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もうなにもかもいやだボールプールの海ぷかり浮かんで目覚めたくない
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