林檎飴に紅を灯したあの夜の縁日の終わり見つけられずに
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あと少し君の指まで3センチ 触れてしまえば終わるのだけど
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出たはずの息子が慌てて戸を開ける マスク忘れた! 嗚呼そういえば
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滑らかな 喋りなんてさ 出来なくて でもそれで良い きっと良いんだ
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今誰か 私の隣にいるのなら きっと誰かは 暇なんだろう
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吹く風に身をまかせてるコスモスは こんなにやさしくしたたかに生きる
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朝の陽はブルーベリーの実に触れてやわく揺らしつ 小鳥を誘う
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頑なな僕の心にやわらかな月がささやく わがままでいい
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忙しい 甘えたいのに 一人きり ほらまた今日も 貴方に会いたい 
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いつもより つらいと感じた そのときは 素直にやすめる 世界であれよ
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石膏像 見つめる先に いわし雲 校舎で独り 哲学をする
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ソーダ水潜らせボクの恋心ほんの少しでも弾けてくれたら
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あと少し 答え掴めぬ小テスト 蝉のせいよと ひとりごちする
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「好きでした」「知らなかったの」「馬鹿みたい」 私こんなに鈍かったのね
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君がいい 君じゃなくていい 君はダメ 君だけがいい 君はどうする?
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「地下道は近道じゃない」「知ってるよ」(あと何回教えてくれるの?)
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地下道へ続く階段 風が吹く 思いがけない私を晒し
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「好きでした」 言葉で過去にできるけど 身体は今も「好きです」と言う
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いつかまた 君に会えたら名乗り出よう 「あの日助けて頂いた蜘蛛です」
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どうかその 光で再び 僕を焼け きれいな炭に なってみせます
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単語帳 傍らに置き パソコンと 向き合ってほら 意味なんだっけ?
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貴方からつけてもらえた傷ならば ケースに入れて 大事にとっとく
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たくさんの ひとに救われ 生きている 僕はカレーしか作れないのに
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肉じゃががとても美味しくできたんだ そうだ私と結婚しよう?
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コンビニのスプーンたちは微睡んでたった一度のくちづけを乞う
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気にしたくないのだけれどおとなりの芝の青さを眺む悪癖
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青い空 入道雲に 蝉の声 初恋探す 夏の思い出
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ブランコを並んで漕ぎし少女らが人を殺してみたいと笑う
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時空とは実は綻びやすくあり たとえば平日昼間のガスト 
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おつかれさんビールを冷やして待ってるよ 留守電聞いて帰路を駆け出す
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