冗談のように黴てる食パンのたましいごめん、星座になれよ
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待ち人がいつになっても現れずでも逢えた時にっこり笑う
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こでまりのはな咲きいでぬあづさゆみはるの光のふる庭さきに
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うまい棒 揉まれ揉まれてうまい粉 うまいんだけどむせるんだよね
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人が死ぬ どんどん死ぬ死ぬ戦争で 「ただの映画だ」 「だけど実話だ」
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白い肌ゆでてむいたらその中に何色をしたたましいがある
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大陸のどこかのまちの工場で異国の紙にゼロを書くきみ
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星五つ★★★★★下さいますか」の「五」の上で"0"の手書きが主張している
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こうもりを 横に提げたる をとこらの 膝を突きたし 微雨なるあした
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見晴らしのいい丘ならばゆるされる鏡も見ずに前髪を切る
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「襟足は刈ってください」  四月の陽 木香薔薇咲き 香り滴る
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追憶の 山の霞は 山法師  それとも只の 葉のきらめきか
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人疎ふ 心にあれど  君慕ふ 心理は如何に 分析さるる
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折り箱にりんごのうさぎうずくまる今日が雪なら逃がしてあげた
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あの光冥王星から来たんだよ硝子細工のペンギンを指す
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我が時を 止めたる思い 強く抱き 天(そら)に放るは 花水木かな
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星々のまたたきさらう波の音今日は砂山くずすのやめた
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夜半過ぎてほうれん草をゆがきつつやわらかくなるささった棘が
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笑わなきゃ 酸いも甘いも飲み込んで残った苦味を噛み締めている
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春が来て埼京線を止めるだろうもしカリスマに生まれたならば
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ほのかにも吹く風にこそかをりけれ暮れゆく春の茉莉花のはな
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ありふれた台詞じゃなくて手づくりのいちごまみれのドーナツあげる
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「新しい職場いい人ばかりです。あ!前が悪いって事じゃなくて!」
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劇的な出会いは決して多くない、気づかないだけ多分それだけ
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東京は風の香りがしないなどと言う母の背はまるで小さい
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ハーモニカ吹けば吹くほど下手くそになる気がするね跳ねるかわせみ
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すきとおる指先にまた蝶々が羽根を落としてふらふらと飛ぶ
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生活の一部のように花を買いひとりで歩けるきみがきらいだ
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つらいことやめてもいいかな犬に聞くまっすぐな目が応えてくれた
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母と住む実家暮らしは近くにさコンビニ無いから自炊捗る
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