気を抜くな 最大火力で向い撃て 弱点は黄土色の尾翼
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脊椎も激情もゆるく包み込むスウェット生地の背中はまろやか
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朝飲んだ鎮痛剤は届いたか、子宮返信お願いします。
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うつせみ空蝉の 僕の心を 雨が打つ 次の夏まで 耐えろ空蝉うつせみ
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幼きて 君をよすがに 暮らせども 行き先知らぬ 心は浮舟
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空腹のニャアの一声促され 絶望の淵は今日も閑散
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言いかけた言葉が胸に突き刺さる 恋は一種の拷問なので
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ああまただコイツが当選(う)かる選挙区(まち)がある愚かさこそが権力になる
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真新し いのち見出す紫陽花の空まで届く芽はつややかに
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まあみんな好きで生まれたわけではない、というあたりから話しあいたい
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謝られても私の心は元に戻らないので別れましょう
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暗闇に 照らすは太陽 月灯り 今日はここまで 天の告げかな
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取り出して眺めてしまう思い出は反芻されてダイヤの硬度
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コロナ禍に淡墨桜を見に行った千五百歳満開である
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ただ光のみ糧として生きてみたい青い葉をもつ草木のやうに
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なんどでも恋をするのだ いちどすらわたしを好きにならないひとに
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なかぬならぼくがなこうか不如帰 君の故郷くににも春は来たかい
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貸し出しのラベルのついた傘が(また虹が見られなかった)と悔やむ
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二度と会うことなんてない だからほら馬鹿なふりして笑って見せて
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匂いまで同じじゃなくていいのに嫌いな人を思い出すから
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肉じゃがを作ったはいいが一人暮らし3日目にはマヨネーズかけ
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お守りとして一枚のスプリングコートという名の空気を纏う
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いいゴミが拾えたような気がしますとてもすてきな人生でした
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僕は何? アイデンティティとか、 定義付け? 思うがままに 生きたいだけです
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透明が弾けるように笑いあう子らの制服若草の香
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折り畳み持たぬ我が子を気に留めてそわそわとする曇天の夕
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ママ友ら吐き出す自尊感情のグループライン退室す春
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古ぼけたアンパンマンのかばん見て若き私が私に微笑む
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生きている無くす忘れる見失うそして見つける また春がくる
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盗まれた消しゴムはきっと今もまだ僕に消されてると思ってる
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